
北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の立ち会いの下、「新型軽量級多用途ミサイル発射体系」と「多連装戦術巡航ミサイル兵器システム」の試験発射を26日に実施したと報じた。
また、車輪型多連装発射台から「火星(ファソン)11ラ」と推定される短距離戦術弾道ミサイルと240ミリ放射砲弾が相次いで発射される写真も公開した。1基の発射台から弾道ミサイルと放射砲を同時発射できる能力を誇示した形だ。
朝鮮中央通信によると、正恩氏は前日、「重要かつ高度な国防科学技術が実戦兵器試験に導入された」とし、「敵対勢力が幸運に頼ることすらできず、理論上、生存そのものが不可能なほどの破壊力を備えなければならない」と述べた。有事の際、弾道ミサイルや放射砲、巡航ミサイルを同時多発的に「混成発射」し、韓国の防空網を突破してソウルなど首都圏を壊滅させる意図を示したものとみられる。
今回の多用途ミサイル発射システムは、韓国軍の「天橆(チョンム)」多連装ロケットや米軍のM142 HIMARS(高機動ロケット砲システム)に類似しているとの見方もある。単一発射台から高精度の多様なミサイルを発射でき、迅速な再装填能力と高度な機動性を備えた「北朝鮮版・天橆」とみることができるという。韓国軍は、前線の北朝鮮軍砲兵部隊で老朽化した放射砲を代替し、長射程砲の射程と精度を高めることで、韓国に対する攻撃能力を強化する狙いがあるとみている。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務総長は、「昨年の朝鮮労働党創建80周年軍事パレードで公開された多用途ミサイル発射体系の初の試験発射を公開したものだ」とし、「実戦配備されれば、北朝鮮軍前方軍団砲兵部隊の作戦半径が従来の70キロから200キロ未満まで拡大する可能性がある」と分析した。
北朝鮮は短距離戦術巡航ミサイルの発射場面も公開した。朝鮮中央通信は、このミサイルが南部国境地域の長距離砲兵旅団に配備される予定で、100キロ圏内の標的を超精密打撃できると主張した。このミサイルが軍事境界線(MDL)付近に配備された場合、ソウルを含む首都圏の大部分が射程圏に入る。
専門家らは、北朝鮮が弾道ミサイルや放射砲、巡航ミサイルなどの「混成発射」によって韓国の防空網を無力化する意図を露骨に示したとみている。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)教授は、「最前線の砲兵旅団に人工知能(AI)誘導巡航ミサイルなどを実戦配備し、首都圏や前方部隊に対する直接的かつ実戦的な攻撃の恐怖を極大化した」とし、「韓国軍のキルチェーンや韓国型ミサイル防衛(KAMD)を無力化できるとの技術的自信を誇示したものだ」と分析した。
尹相虎 ysh1005@donga.com






