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ホワイトハウス近くで銃撃、容疑者が死亡 通行人1人が負傷

ホワイトハウス近くで銃撃、容疑者が死亡 通行人1人が負傷

Posted May. 25, 2026 09:26,   

Updated May. 25, 2026 09:26


米ワシントンのホワイトハウス近くの警備検問所で23日(現地時間)、銃を発砲した21歳の男が、ホワイトハウスのシークレットサービス職員に射殺された。トランプ米大統領は当時、現場から約280メートル離れたホワイトハウス内でイランとの終戦交渉案などを協議していたとされるが、被害はなかった。

ただ、近くにいた通行人1人が銃弾に当たり、病院に搬送された。また、ホワイトハウス内の取材陣が緊急避難し、ホワイトハウスも約1時間にわたり閉鎖された。トランプ氏は事件後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「暴力前科のある銃撃犯に迅速かつ専門的に対応したシークレットサービスと法執行機関関係者に感謝する」と投稿した。今回の事件は、先月25日にホワイトハウス近くのヒルトンホテルで発生した銃撃事件からわずか1カ月余りで起きた。ヒルトンホテルで起きた事件の容疑者は、ホワイトハウス記者会(WHCA)主催の夕食会でトランプ氏を含む政権高官らを狙って発砲し、会場に乱入しようとして制圧された。

●21歳容疑者、「イエス」「ビンラディン」名乗る

米紙ニューヨーク・ポストなどによると、今回の事件はワシントン17番街とペンシルベニア通り交差点付近で発生した。ナシア・ベスト容疑者が午後6時ごろ、検問所に接近し、バッグから武器を取り出してシークレットサービス職員に向け突然発砲した。職員らは集中射撃で容疑者を制圧した。容疑者は病院に搬送された後、死亡が確認された。

同紙によると、ベスト容疑者は昨年6月、ワシントン15番街とEストリート北西部で車の通行を妨害したとして、精神医療施設に強制収容された前歴がある。同年7月にはホワイトハウス周辺で不法侵入容疑で再び逮捕された。当時、自らをイエス・キリストだと主張するなど、精神状態に問題があるような発言を繰り返していた。

ベスト容疑者は過去、ソーシャルメディアでも、自分が2001年の「9・11テロ」を起こしたオサマ・ビンラディンだと主張した。トランプ氏に危害を加えるとする投稿を掲載したこともある。また、ホワイトハウスの出入口周辺を繰り返しうろつき、すでにシークレットサービスの要注意人物に指定されていた。過去には裁判所からホワイトハウス接近禁止命令を受けたこともあった。

今回の事件は、ホワイトハウス内の記者団を通じて外部にも緊迫した状況が伝えられた。当時、米ABCのホワイトハウス担当記者セリーナ・ワン氏はXに「ホワイトハウス北側芝生でソーシャルメディア用動画を撮影していたところ銃声を聞いた」とし、「シークレットサービスからホワイトハウス記者室へ全力疾走するよう指示され、現在そこに待機している」と投稿した。米紙ニューヨーク・タイムズのフォトジャーナリスト、アリソン・ロバート氏も「約20~30発の銃声を聞いた」と伝えた。

●トランプ氏「大規模宴会場は絶対必要」

トランプ氏は、相次ぐ銃撃事件を、自身が建設を進めるホワイトハウス内の大規模宴会場の必要性を訴える材料として利用した。トランプ氏は「未来の米大統領のため、ワシントンに最も安全で警備が厳重な空間を建設することが重要だ」と主張した。イラン戦争による原油高で米国の庶民が苦しむ中、なぜ超豪華宴会場が必要なのかとの批判への反論とみられる。

米紙ワシントン・ポストなどは、11月の中間選挙を前に苦戦しているトランプ氏が、暗殺脅威を核心支持層の結集など政治的目的に活用する可能性があると分析した。トランプ氏はこれまで何度も暗殺脅威にさらされてきた。特に24年7月には、大統領選の最大激戦州だったペンシルベニア州バトラーでの大規模屋外遊説中に銃撃を受け、弾丸が右耳上部を貫通した。

同年9月には、フロリダ州のトランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ周辺のフェンス付近でライフル銃を持ち、トランプ氏を狙っていた男が逮捕された。トランプ氏はそのたびに、脅威を乗り越えた自分を「勝者」として演出し、支持層結集を訴えた。

一方、ニューヨーク・ポストは22日、イラクの親イラン民兵組織「カタイブ・ヒズボラ(KH)」のアブ・バキール・アル・サーディ司令官が、トランプ氏の長女イバンカ氏(44)を暗殺標的にしていたと報じた。イバンカ氏は09年、ユダヤ系実業家ジャレッド・クシュナー氏と結婚し、ユダヤ教に改宗した。


申晋宇 niceshin@donga.com