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韓国代表・金紋奐 カウンター攻撃の鍵握る右WB「裏抜けは自分の武器」

韓国代表・金紋奐 カウンター攻撃の鍵握る右WB「裏抜けは自分の武器」

Posted May. 09, 2026 07:45,   

Updated May. 09, 2026 07:45


「自分もいつか、あの舞台に立てるのだろうか」

ドイツで開かれた2006年ワールドカップ(W杯)をテレビで見守っていた11歳のサッカー少年、金紋奐(キム・ムンファン、31、大田ハナシチズン)の夢は、16年後に現実となった。金紋奐は2022年カタールW杯で、韓国が戦った全試合にフル出場し、16強入りに貢献した。しかし、自身初のW杯を終えた後も、「まだ見せられるものが多い」という思いが心に残っていた。

それから再び4年。30代に入った金紋奐は、自身にとって最後のW杯になるかもしれない2026年北中米(米国、メキシコ、カナダ)W杯を見据えている。金紋奐は「心構えは4年前と大きく変わらない。もう一度チャンスが与えられるなら、前回大会よりさらに上を目指したい」と語った。

金紋奐は代表チームで、3バック戦術の核心ポジションである「ウイングバック」を務める。ウイングバックは基本的には守備的ポジションだが、カウンター時にはウイングのように攻撃参加する。中央(チュンアン)大在学時代にウイングとしてプレーしていた金紋奐は、自身最大の武器として、「オフ・ザ・ボール(off the ball)」の状況でも相手に脅威を与えられる裏抜け能力を挙げた。

洪明甫(ホン・ミョンボ)韓国代表監督(57)も、こうした金紋奐の長所を積極的に活用している。金紋奐は「監督からは、スピードを生かした背後への抜け出しをよく求められる」とし、「相手陣深くまで上がった時、後方へ戻して回るより、できるだけ思い切ってクロスやラストパスを狙いたい」と話した。

攻守両面でプレーするサイドの選手に最も重要な資質は、スピードと運動量だ。金紋奐は2022年カタールW杯で、韓国選手の中で最速スピードを記録し、それを証明した。ブラジルとの決勝トーナメント1回戦では最高時速34.8キロをマークした。金紋奐はカタールW杯4試合で計42.824キロを走り、黄仁範(ファン・インボム、45.037キロ)に次ぐ韓国選手2位の記録だった。育成年代から、水原(スウォン)セリュ小の先輩で「酸素ボンベ」と呼ばれた朴智星(パク・チソン、45、引退)に似ているとの評価がつきまとった理由だ。

金紋奐は体力維持の秘訣として、妻のイ・ジュリ氏(30)の「手料理」を挙げた。「妻のカルビチムやテンジャンチゲを食べると力が湧いてくる」と笑った。

釜山(プサン)アイパーク、ロサンゼルス(LA)FC(米国)、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)、アル・ドゥハイル(カタール)など国内外のクラブを経験した金紋奐は、2024年6月に大田(テジョン)へ移籍した。金紋奐加入当時、下位圏をさまよっていた大田は、昨季クラブ史上最高成績となるKリーグ1・2位を記録した。今季序盤はやや低迷したが、5位(勝ち点16・4勝4分け4敗)まで順位を押し上げ、反転攻勢★への足場を築いた。

金紋奐は「下り坂があれば上り坂もあると思っている」とし、「大田で初のKリーグ1優勝トロフィーを掲げたい」と語った。大田は9日、ホームの大田ワールドカップ競技場で、6位の浦項スティーラーズ(勝ち点16)とKリーグ1第13節を戦う。


ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com