
「一つは感謝の気持ち、もう一つは『よくやった、曺秀美。ここまでよく来た。立派だ』。40年前の自分にそう言ってあげたい」
ソプラノ歌手の曺秀美(チョ・スミ)さん(63)が、世界舞台デビュー40周年を迎え、自身の音楽人生を込めたアルバムを発表し、全国ツアーに乗り出す。6日にソウル江南(カンナム)のホテルで開かれた記者会見で、曺さんは「決して平坦な道ではなかったが、それでも一生懸命、本当に誇らしくここまで来られたと思う」と語った。
曺さんは1986年、イタリアのヴェルディ劇場で国際舞台デビューを果たした。その後、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭など世界最高峰の舞台でトップソプラノとして活躍してきた。韓国の金冠文化勲章(2023年)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(25年)なども受章した。
40周年プロジェクトの第一歩となるのがスペシャルアルバム「CONTINUUM」だ。曺さんは、SMエンターテインメントのクラシック・ジャズレーベル「SMクラシックス」と専属レコーディング契約を結び、今回のアルバムを発売する。「CONTINUUM」はラテン語で「継続する」という意味。過去を振り返るだけでなく、今後の音楽的方向性も込めた。曺さんは「回顧や記録にとどまらず、これからどのような音楽を分かち合えるかを考えながら制作した」と説明した。
アルバムには、これまで音源化してこなかった高難度のコロラトゥーラ・アリアや国内外の作曲家の新曲など11曲が収録された。EXOのスホとのデュエット、バイオリニストのダニー・グーのフィーチャリングも含まれている。曺さんは「私にとってはSMが持つ世界的なグローバルネットワークが重要だった」とし、「洗練され厳格なクラシックの枠を越え、より多くの人にクラシックを知ってほしかった」と語った。
記者会見に同席したSMエンターテインメントの李聖洙(イ・ソンス)CAO(最高管理責任者)は、「SMエンターテインメントより10年早く韓国音楽を世界に紹介した方だ」とし、「クラシックとKポップ、さらに韓国文化産業の貴重な出会いになればと思う」と語った。
曺さんは9日、慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)の城山(ソンサン)アートセンター公演を皮切りに全国ツアーも行う。昌原は曺さんの両親が生まれ育った故郷だ。曺さんは「両親は私のキャリアに最も大きな勇気を与えてくれた存在」とし、「今はそばにいないが、アルバムをライブで聴かせたかった」と語った。父親は06年、母親は21年に他界した。ツアーは12月までソウル、富川(プチョン)、麗水(ヨス)、安東(アンドン)などで開催される。
7月5~11日には、フランス中部ロワール地方の古城「シャトー・ド・ラ・フェルテ・アンボー」で第2回曺秀美国際声楽コンクールが開催される。今年は世界55カ国から約500人が応募した。曺さんは「レベルが非常に高く、7月が終わった後に『韓国の声楽家が何位だった』と言えるか心配になるほど」とし、「受賞者たちとの公演は、私の40周年記念公演よりワクワクする。母親や姉のような気持ち」と語った。
「30年間、一生懸命やって多くのことを成し遂げました。だからこそ、この時点で私にできることは、多くの人に分かち合い、与えることなのだと思います」。
サ・ジウォン記者 4g1@donga.com






