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旅行かばんの「銀色粒」、価格急騰で密輸2.7倍に急増

旅行かばんの「銀色粒」、価格急騰で密輸2.7倍に急増

Posted April. 09, 2026 09:51,   

Updated April. 09, 2026 10:33


今年2月、仁川(インチョン)空港税関の職員が香港から帰国した旅行客のかばんから、銀色に光る粒20キロを発見した。時価8000万ウォン相当の「シルバーグラニュール(精錬を経た純度99.9%以上の銀粒)」だった。

捜査を拡大した結果、9人のグループが計567キロの銀を30回にわたり組織的に密輸していた事実が確認された。主犯は仮想通貨や外貨で海外から銀を購入し、国内の貴金属業者に密かに販売しようとしていたと供述した。税関の疑いを避けるため、海外渡航経験の少ない50代以上を運び屋として利用していた。

最近の銀価格の急騰に伴い、このような密輸が急増している。8日、関税庁によると、今年第1四半期(1〜3月)の銀密輸摘発額は45億6100万ウォン(14件)で、昨年通年(16億9300万ウォン)の2.7倍に達した。2023年から昨年まで3年間の摘発額(24億6200万ウォン)も大きく上回る。

関税庁は、昨年初めに1トロイオンス(約31.1グラム)当たり30ドル程度だった銀価格が、今年初めには114.88ドルへと約232%急騰したことで、価格差益を狙った密輸が増えたとみている。昨年から世界経済の不確実性の高まりで、金より割安で半導体など先端産業への用途が広い銀に投資需要が集中した。ウォン安の影響で、銀は海外より国内の方が高値で取引されている。

銀密輸は、旅行者が海外で購入した銀を入国時にかばんなどに隠して持ち込む手口や、特送貨物を利用しネックレスや指輪などの個人用品に偽装する手口に大別される。昨年末には国内販売目的で銀アクセサリー約20万点(時価12億ウォン)を個人使用物品と虚偽申告し、特送貨物で密輸した流通業者が摘発された。

関税庁は、国内に持ち込まれた銀が脱税や不正資金の洗浄に悪用される可能性があるとみて、集中取り締まりに乗り出す方針だ。銀価格が当面高水準を維持すると予想される中、旅行者の携帯品や特送・郵便貨物の検査を拡大し、エックス線精密検査も強化する。銀密輸に関する情報提供には最大3億ウォンの報奨金も支給する。

李明九(イ・ミョング)関税庁長は「銀密輸犯罪の根絶に向け、流通網まで捜査を拡大し、犯罪収益を徹底的に追跡・還収する」とし、「密輸組織にだまされ単なる運び屋として関与した場合でも関税法違反で処罰されるため注意してほしい」と強調した。


이상환 記者 payback@donga.com