
出生数の増加により、人口の自然減少幅が4年ぶりに最も低い水準まで縮小した。短期的には、人口が再び増加に転じる「ゴールデンクロス」が現れる可能性への期待も高まっている。もっとも、こうした流れを一時的な現象に終わらせず、持続的な人口増加につなげるためには、政府による実効性ある少子化対策が求められるとの指摘も出ている。
国家データ庁の人口動向によると、今年1月の人口は5539人の自然減少となった。死亡者数(3万2454人)が出生数(2万6916人)を上回ったためだ。人口は2019年11月(1685人減)以降、75カ月連続で減少している。地域別では、京畿道(キョンギド、1139人増)、ソウル(329人増)など4地域で自然増加となった一方、慶尚北道(キョンサンブクト、1288人減)、釜山市(プサンシ、990人減)など13地域で自然減少となった。
最近は人口減少幅が縮小する傾向にある。1月の自然減少数は2022年(-5205人)以降で最も少なく、4年ぶりの低水準となった。前年(1万5306人減)より約1万人減少し、昨年10月(7848人減)、11月(9998人減)、12月(1万2533人減)と比べても少ない。
これは出生数の増加による影響とみられる。今年1月の出生数は2万6916人で2年連続の増加となり、2019年(3万271人)以来の高水準となった。出生数は2024年7月以降、1年7カ月連続で増加している。第2次ベビーブーム世代(1964~1974年生まれ)の子どもである第2次エコブーム世代(1991~1995年生まれ)が本格的に結婚・出産期を迎えていることに加え、結婚や出産に対する肯定的な意識の広がりも背景にある。
一部では、人口が自然増加に転じるゴールデンクロスを再び迎える可能性への期待も出ている。年間人口は2020年に3万2611人の自然減少となり「デッドクロス」に転じて以降、昨年まで6年連続で自然減少が続いた。自然減少数は2022~2024年の12万人台から、昨年は10万人台へと縮小した。
ただ、人口増への流れが定着するかは不透明だ。国会予算政策処は、今年の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産むと見込まれる平均出生数)が0.9まで回復すると予測したが、2045年でも0.92程度にとどまると見ている。人口維持に必要な出生率2.1を大きく下回る水準だ。出生数も2028年の28万7000人をピークに減少へ転じると予想されている。
世宗市=キム・スヨン記者 syeon@donga.com






