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マスク氏も夢中 韓国ゲーム、コンソール・PC市場攻略へ

マスク氏も夢中 韓国ゲーム、コンソール・PC市場攻略へ

Posted March. 16, 2026 09:09,   

Updated March. 16, 2026 09:09


ゲーマーとして知られるイーロン・マスク氏が最近夢中になっているゲームがある。韓国のゲーム会社ネクソンが発売したPC・コンソール向けの新作、アーク・レイダースだ。テスラの最高経営責任者(CEO)であるマスク氏は、自身のX(旧ツイッター)で「最近は仕事量が多く、ゲームをほとんどできないが、『アーク・レイダース』だけは15分ずつ合間に楽しんでいる」と語り、愛好ぶりを明かした。

ネクソンやエヌシーソフト、クラフトンなど韓国の大手ゲーム会社が、モバイル多人数同時参加型オンラインロールプレーイングゲーム(MMORPG)中心の国内市場から脱却し、新作の知的財産(IP)を前面に掲げて世界のコンソール・PC市場の攻略を加速させている。

市場調査会社センサータワーによると、昨年の世界のモバイルゲームダウンロード数は500億件で前年より7%減少した。オンライン動画配信サービス(OTT)やソーシャルメディア(SNS)などによりゲーム利用者の滞在時間が分散したことが主因とされる。韓国コンテンツ振興院の「2024大韓民国ゲーム白書」によれば、国内ゲーム利用者の91.7%がモバイルを利用しているものの、2年以上同じゲームを継続する割合は15.3%に過ぎなかった。さらに中国ゲームの台頭も重なり、韓国ゲーム会社は新たな突破口として北米・欧州で比重の高いコンソール市場に注目している。

ネクソンはコンソールゲームを育て西欧市場を攻略している代表的な事例だ。同社の「アーク・レイダース」は昨年末から西欧で高い評価を得ている。昨年10月の発売以降、累計販売本数は1400万本以上、同時接続者数の最大96万人を突破した。これまでネクソンの弱点とされてきたコンソール分野と北米・欧州市場で異例のヒット作が生まれた格好だ。その結果、ネクソンは昨年第4四半期の北米・欧州売上高が前年同期の約5倍に増え、年間売上高は過去最大の4兆5072億ウォンを記録した。

クラフトンは人気タイトル「バトルグラウンド」を基盤に、フランチャイズIP(同一の世界観・キャラクター・ストーリーなどを多様な形で展開する概念)を育成する戦略を進めている。クラフトンはバトルグラウンドIPを基に、エクストラクションシューティングゲーム「ブラックバジェット(Black Budget)」、バトルロイヤル型コンソールゲーム「Valor」などでジャンルの多様化を図っている。

20日には、今年の世界コンソール市場で最大の期待作とされるパールアビスの「紅の砂漠」が発売される予定だ。7年の企画・開発期間を経た同作は発売前にもかかわらず、世界的PCゲームプラットフォーム「スチーム」で人気ゲーム5位に入り、期待を集めている。

一方、モバイルゲームでも世界市場に合わせた戦略を模索している。「MMORPG強者」のエヌシーソフトは、直感的操作を特徴とする「モバイルカジュアル」ジャンルへ領域を拡大している。MMORPGよりカジュアルジャンルの人気が高い北米・欧州市場を狙った戦略だ。エヌシーソフトは昨年8月、モバイルカジュアルセンターを新設し、ユニコーンゲーム企業の育成経験を持つアネル・チェマン氏をセンター長に迎えた。エヌシーソフトの関係者は「韓国ゲーム会社は北米・欧州市場だけでなく、インド、東南アジア、南米などへと拡張を加速させている」と説明した。


チョン・ヘジン記者 sunrise@donga.com