
最近のイランに対する米国の「精密攻撃」に、人工知能(AI)企業アンソロピックのAIモデル「クロード」が活用されたことが分かった。米政府とアンソロピックの対立が最高潮に達している状況でもクロードが用いられたことから、米国防総省のクロード依存度は極めて高いとの分析が出ている。
3日、情報技術(IT)業界によると、米紙ウォールストリート・ジャーナルは最近、複数の関係者の話として、米国のイラン空爆でクロードが中核的な役割を担ったと報じた。情報収集だけでなく、情報評価、目標物の識別、戦場シミュレーションなど全段階にわたりクロードが使用されたという。同紙は「米政府とアンソロピックの緊張が高まる中でもクロードを活用している」とし、「AIが軍事作戦にどれほど深く組み込まれているかを示す事例だ」と評価した。
トランプ米大統領は、イラン空爆を実行するわずか数時間前、連邦政府に対してアンソロピックとの取引を中止するよう発表した。米国防総省が、合法的なすべての用途でクロードを使用できるよう利用範囲の拡大を求めたが、アンソロピックがこれを拒否したことを受けた措置だった。このような状況下で軍がクロードを活用したことは、それだけ代替困難な存在であることを示唆する。同紙は「トランプ大統領がアンソロピックとの取引中止に6カ月の猶予期間を設けたのも同じ理由だ」と分析した。
今年1月、ベネズエラのマドゥロ大統領の逮捕にもクロードが使用されたことが明らかになり、戦争におけるAIの重要性は一段と高まっている。兵器中心からデータとアルゴリズムの戦いへと、戦争の本質が変化しているとの指摘もある。こうした期待感を背景に、防衛関連AI企業パランティアの株価は、イラン空爆があった先月27日の終値136.93ドルから、今月2日には145.14ドルへと約5.9%上昇した。
米国の精密攻撃を目の当たりにした中国が、AIの武器化を加速させるとの観測も出ている。2日付の香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国シンクタンク「安邦(アンバウンド)」の陳莉研究員は「米国が戦闘でAIの威力を実証した」とし、「これは中国の国産AIモデルや半導体インフラの開発を加速させるだろう」との見通しを示した。
チェ・ジウォン jwchoi@donga.com






