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「江南署コイン盗難」 犯人はハッキング被害を届け出た業者代表

「江南署コイン盗難」 犯人はハッキング被害を届け出た業者代表

Posted February. 28, 2026 08:32,   

Updated February. 28, 2026 08:32


ソウル江南(カンナム)警察署が保管していた多額のビットコインを盗み出したのは、当初ハッキング被害を届け出た暗号資産業者関係者だったことが分かった。このうち1人は、いわゆる「コンジン法師」の公認推薦をめぐる資金授受事件に関与し、政治資金法違反ほう助の疑いで裁判を受けていることも明らかになった。

京畿(キョンギ)北部警察庁サイバー捜査課は27日、暗号資産業者代表の40代男性と実質的運営者である40代男性のイ氏について、情報通信網法違反(ハッキング)および特定経済犯罪加重処罰法上のコンピューター等使用詐欺の疑いで逮捕状を申請したと明らかにした。警察の取り調べで代表は「ハッキング被害後、会社の経営難が深刻で資金が必要だった」として容疑を認めたが、運営者のイ氏は犯行を否認しているという。

特にイ氏は、「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏が関与した公認請託資金授受疑惑事件と関連して、政治資金法違反ほう助の疑いで裁判を受けていることが確認された。2022年の地方選を前に、チョン氏側が公認を請託する過程で政治資金の授受に関与した疑いが持たれている。警察はまた、イ氏が捜査過程で海外逃亡中のハッカーがコインを奪ったとの趣旨の虚偽供述をし、捜査を混乱させようとしたことも確認した。

事件は20年、同業者が自社コインをハッキングされたとして江南警察署に届け出たことから始まった。警察は捜査過程で名義が盗用された第三者のアカウントを確認し、この第三者からビットコイン22枚の任意提出を受け、21年11月ごろ押収した。ただし当時、警察は警察保有の暗号資産ウォレット(コールドウォレット)に保管せず、ハッキング事件の捜査を要請した業者所有のコールドウォレットに入れたまま保管した上、ウォレットからコインを取り出す際に必要な秘密のフレーズ「ニーモニックコード」の引き渡しさえ受けていなかった。警察はイ氏らがニーモニックコードなどを利用して、22年5月6日、江南署に保管中だったビットコイン22枚を別のウォレットに復元して盗み出したとみている。流出当時の価格で約10億ウォン相当で、2人は全額を現金化して使い果たしたことが調査で判明した。警察関係者は「21年当時は仮想資産の押収自体がまれであり、保管規定も現在のように整備されていなかったため、(江南署の)担当者が指針を熟知できていなかったものと思われる」と述べた。


チョン・ジョンヒョン記者 punch@donga.com