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NATO事務総長、トランプ氏との関係重視で緊張回避か グリーンランドめぐる米欧摩擦を仲裁

NATO事務総長、トランプ氏との関係重視で緊張回避か グリーンランドめぐる米欧摩擦を仲裁

Posted January. 24, 2026 09:47,   

Updated January. 24, 2026 09:47


北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長が、トランプ米大統領に対し「おべっか外交」戦略を展開し、グリーンランドをめぐる米国と欧州の対立が深刻化する事態をひとまず回避したとの見方が出ている。

ルッテ氏は21日(現地時間)、スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に合わせてトランプ氏と会談し、デンマーク自治領グリーンランドを含む北極圏をめぐる枠組みについて意見を交わした。会談後、トランプ氏は、グリーンランドに部隊を派遣している欧州8カ国に対する追加関税の方針を撤回した。

欧州首脳や欧州連合(EU)指導部が、トランプ氏のグリーンランドをめぐる一連の発言に強い懸念を示してきたのに対し、ルッテ氏は公の場での批判を控え、静かな仲裁に徹していた。このため欧州内部では、歩調を合わせない姿勢への不満も出ていたが、結果的に軍事・通商面での緊張が和らいだことから、「外交的成果」と評価する声も出ている。ロイター通信は、ルッテ氏について「トランプ氏と直接意思疎通ができる存在として、大西洋同盟の亀裂拡大を防いだ」と評した。

ルッテ氏は、オランダ首相として14年間在任した経験を持ち、トランプ氏の第1次政権期にも比較的円滑な関係を築いていた。2018年、NATO加盟国の防衛費増額をめぐりトランプ氏と各国首脳が対立した際には、オランダ首相として調整役を務めた。トランプ氏のホワイトハウス復帰後も私的な連絡を取り合ってきたとされる。一方で、昨年のNATO会議で、トランプ氏が中東情勢に関する発言の中で強い言葉を使ったことについて、「パパは時に強い言葉を使う必要がある」と発言し、おべっかを使っているのではないかと指摘される場面もあった。


イ・ジユン記者 キム・ユンジン記者 asap@donga.com