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ボストン・ダイナミクス、企業価値100兆ウォン超 証券各社が評価

ボストン・ダイナミクス、企業価値100兆ウォン超 証券各社が評価

Posted January. 23, 2026 10:31,   

Updated January. 23, 2026 10:31


「アトラス」効果を追い風に、現代(ヒョンデ)自動車グループのロボット子会社、ボストン・ダイナミクスの企業価値の見通しが一斉に引き上げられている。世界最大規模のIT・家電見本市「CES 2026」で先端技術を披露したことを受け、証券各社が高い評価を示している。

KB証券は22日、ボストン・ダイナミクスの企業価値を128兆ウォンと算定した。今後10年間で経済協力開発機構(OECD)加盟国と中国の労働可能人口が1億人以上減少し、代替となるヒューマノイド市場は2035年に960万台規模に拡大するとの分析に基づく。KB証券アナリストのカン・ソンジン氏は「このうち『アトラス』が全体の15.6%に当たる150万台を占める」とした。

ハンファ投資証券も、ボストン・ダイナミクスが上場すれば企業価値は146兆ウォン規模になるとみている。現代自動車グループの時価総額がテスラの35.5%に相当する点を踏まえ、テスラのヒューマノイド事業価値2800億ドル(約397兆ウォン)の35.5%を当てはめた試算だ。ダオ-ル投資証券も「アトラスが量産を開始する2030年には、ボストン・ダイナミクスの企業価値は100兆ウォンに達する」と予測した。

競合ヒューマノイド企業と比べても高い推計だ。米国のフィギュアAIの企業価値は56兆ウォン、中国のUBTECHやユニツリーは12兆ウォン前後と評価されている。ボストン・ダイナミクスの評価が短期間で急上昇した背景には、今回のCESで量産計画が具体化した点があるとの分析が出ている。関節や指先などが生産現場投入に最適化されていること、現代モービスや現代グロービスといった部品・物流系子会社とのシナジー拡大が見込みやすい点も評価押し上げの要因とされた。

ボストン・ダイナミクスの高評価が続けば、現代自動車グループの循環出資解消や、鄭義宣(チョン・ウィソン)会長のガバナンス強化にも追い風になるとの見方がある。上場時に高い企業価値が認められれば、約22%の株式を保有する鄭会長の資金余力が高まるためだ。

現代自動車グループはなお循環出資構造を解消できていない。現代モービス→現代自動車→起亜(キア)→現代モービスと連なる支配構造の要に位置するのが現代モービスだが、鄭会長の現代モービスの持ち株比率は0.3%にとどまる。鄭夢九(チョン・モング)名誉会長の持ち分を含めても約7.7%にすぎない。業界では、循環出資を断ち切り垂直系列化を進める過程で、起亜や現代製鉄、グロービスなどが保有する現代モービス株を、鄭会長が買い取る形になるとの見方が出ている。その原資として、ボストン・ダイナミクスの上場資金が活用される可能性があるという。

投資業界では、年内にボストン・ダイナミクスが成功裏に上場すれば、来年にも現代自動車グループのガバナンス再編が本格化すると予測している。DS投資証券は「鄭会長が鄭夢九名誉会長の持ち分を贈与・相続する際の税負担を考慮しても、資金創出力に大きな問題はない」との見方を示した。


李沅柱 takeoff@donga.com