
「外洋の真ん中で映画1本を2分でダウンロード」。
国内海運業界が、超高速海上衛星通信サービスの導入を相次いで進め、「海上でのデジタル転換」を加速させている。海上に「データの高速道路」を構築し、船舶の故障や気象悪化といった危険な状況でも、陸上とより即時に通信し、安全対応体制を強化する狙いだ。また、将来的に自律運航や人工知能(AI)を活用した予知保全を実現するためには、まず高速かつ安定したデータネットワークの確保が不可欠だとの判断もある。
現代グロービスは19日、自動車運搬船など保有船舶45隻に、超高速衛星通信サービス「スターリンク」を今年から順次導入すると明らかにした。米宇宙企業スペースXが提供するスターリンクは、約550キロの低軌道に打ち上げた約8000基の衛星を用いる通信方式で、従来、海運業界で主流だった高度3万6000キロの静止軌道衛星に比べ、通信遅れが少なく、データ転送速度が速い。実際、外洋航行中に容量1.4GBの映画1本をダウンロードする時間が、従来の15分から2分に短縮されるという。
大韓(テハン)海運は業界で最も早くスターリンクの導入を終えた。最近、保有船舶38隻すべてで開通が完了し、すでに実際の航行で利用されている。
HMMも、保有する104隻のうち10隻にスターリンクを試験導入する一方、主力として採用するのは、速度よりも安定性に強みを持つ英衛星通信企業インマルサットの「ネクサスウェーブ」だ。残る94隻に同サービスを導入する計画で、すでに15隻で設置を終えた。ネクサスウェーブは、既存の静止軌道・低軌道衛星網とLTEを組み合わせた「ハイブリッド型」の統合衛星通信で、複数のネットワークを活用することで通信断が少なく、相対的に高いセキュリティも確保できる。海運業界の関係者は「HMMは保有船舶数が最多で規模も大きい。多様な衛星網をカバーできる安定性を重視した選択だ」と話している。

チェ・ウォンヨン記者 o0@donga.com






