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北米現地化Kポップアイドル「キャッツアイ」 最大の強みは柔軟性

北米現地化Kポップアイドル「キャッツアイ」 最大の強みは柔軟性

Posted January. 16, 2026 10:07,   

Updated January. 16, 2026 10:07


「キャッツアイの『多様性』は、制作段階で最も大きな悩みであり、同時に発想の源でもありました。デビューコンテンツを準備する過程でも、これまで見慣れ、聞き慣れたものとは異なる成果物が生まれましたが、違和感よりも面白さや新鮮さを感じました」

6人組ガールズグループ「キャッツアイ」は、Kポップの現地化戦略において最前線を走る存在だ。韓国のエンターテインメント企業ハイブ(HYBE)と、米国の音楽レーベル「ゲフィン・レコード」が共同企画したオーディションを経て、2024年6月にデビュー。とりわけ北米市場で着実に存在感を高めている。

初期段階からキャッツアイに関わってきた、HYBE×ゲフィン・レコード(HXG)の首席クリエイティブ・プロデューサー、イン・ジョンヒョン氏は最近の書面インタビューで「彼女たちの最大の強みは『柔軟性』だ」と強調した。

キャッツアイは、いわゆる典型的なKポップアイドルとは異なる点が多い。メンバー構成は、韓国出身1人、米国出身3人、フィリピン・米国の二重国籍1人、スイス・イタリアの二重国籍1人。国籍の多様性に加え、デビュー後には一部メンバーが自身がバイセクシュアルであることを告白した。

こうしたアイデンティティーは、昨年参加したグローバルデニムブランドのGAPによる「ベター・イン・デニム(Better in Denim)」キャンペーンでも鮮明に表れた。体型やスタイルの異なるメンバーが、それぞれ全く違うデニムを着用して広告に登場した。

イン氏は「地域・人種・文化的な壁を設けないキャスティングと、現地の感性を反映したトレーニングシステムの導入によって、こうしたグループが可能になった」と説明。「音楽は現地リスナーにとって入り口の低いポップを提示し、パフォーマンスは世界で愛されてきたKポップの様式で作るという方向性が軸にあった」と語った。

「2010年代以降、米国を拠点とするグループアーティストが、グローバル市場で強固なファンダムを築いた例は多くありませんでした。最初から明確な『成功の方程式』があるプロジェクトではなかったのです。ただ、これまでにない何かをゼロから形にしていく、刺激的な夢を描くことができました」

成果は想定を超えている。キャッツアイは13日(現地時間)、ビルボードが発表したシングルチャート「ホット100」に3曲同時にランクイン。新曲「インターネット・ガール(Internet Girl)」は29位で初登場し、自己最高位を更新した。昨年発表した「ナリー(Gnarly、88位)」と「ガブリエラ(Gabriela、21位)」もロングヒットを続けている。来月開催されるグラミー賞では、新人賞に相当する「ベスト・ニュー・アーティスト」と「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」の2部門にノミネートされた。

イン氏は、これを「HYBEの『マルチホーム・マルチジャンル戦略』が生み出した成果」だと位置づける。Kポップの制作システムを基盤としつつ、多様な現地文化を反映したアーティスト像を提示してきたという。

「Kポップの制作方式は、アーティスト育成とコンテンツの質を高めるうえで非常に最適化されています。この仕組みが各地域に輸出され、適切に応用されれば、現地の大衆やファンに支持されるコンテンツが生まれ、世界的な拡張につながるはずです」


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com