
カトリック、プロテスタントなど宗教界の指導者らは、クリスマスを迎え「最も遠く暗い場所に、先に手を差し伸べる勇気を持とう」と呼びかけた。
カトリック・ソウル大司教区長の鄭淳澤(チョン・スンテク)大司教は19日、「降誕の恵みと平和がすべての人に満ちあふれるよう祈る」とした上で、「とりわけ人生の傷、孤独、孤立、不平等の中で疲れた時間を過ごす人々に、主の慰めと希望の光が豊かにしみ渡ることを願う」とのメッセージを出した。日常の小さな親切や、ひとりの人間を包み込む温かな心こそが降誕の神秘を最も具体的に示すしるしだとして、身近な人から先に歩み寄る実践の大切さを強調した。
プロテスタントの連合体韓国教会総連合(代表会長、キム・ジョンソク牧師)は15日に発表したクリスマスメッセージで、「抑圧や戦争、災害と飢饉など、絶望と無力感に覆われたすべての場所に、降誕の喜ばしい知らせが真の慰めと希望となることを願う」とした。憎しみのある所、分断と断絶が深まった所ごとに、愛が再び芽生え、関係が回復するよう祈るとも述べた。
韓国基督教教会協議会(NCCK、総務、パク・スンリョル牧師)も同日のメッセージで、「クリスマスは不安と闇の中に生きる私たちに与えられた神の贈り物だ」とし、「イエス・キリストの誕生は、この世界がなお神の守りの中にあり、いかなる闇も神の光を完全に覆い尽くすことはできないという約束だ」と強調した。さらに、「教会は光に従って生きる共同体として、苦しむ隣人と共に歩む。沈黙の中に埋もれた小さな声に耳を傾け、和解と平和への道を放棄しない」と付け加えた。
一方、大韓仏教曹渓宗(総務院長、眞愚僧侶)は18日、ソウル鍾路(チョンノ)区の曹渓(チョゲ)寺で、他宗教の指導者を招いてクリスマスツリーの点灯式を行った。眞愚総務院長は「暗い世を照らすために来られた幼子イエスの誕生を祝うとともに、宗教界が連帯して社会的弱者のそばに立ち、苦痛の現場へ近づくべきだ」と語った。
李鎭求 sys1201@donga.com






