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潜水艦と核燃料問題、韓米が来年一括協議へ

潜水艦と核燃料問題、韓米が来年一括協議へ

Posted December. 22, 2025 10:13,   

Updated December. 22, 2025 10:13


魏聖洛(ウィ・ソンナク)国家安保室長は22日、東京を訪れ、茂木敏充外相と会談する。韓国大統領室によると、魏氏は同日、茂木氏と昼食を兼ねた会談を行う。魏氏が来年の外交・安全保障の最優先課題に南北関係を位置づける考えを示していることから、対北朝鮮政策の調整が主な議題となる見通しだ。

魏氏はこれに先立ち、カナダ・オタワを訪問し、最大60兆ウォン規模とされるカナダ潜水艦事業での韓国企業の受注支援に乗り出した。カナダ海軍が1998年に英国海軍から導入した2400トン級ビクトリア級潜水艦4隻を代替するため、3千トン級潜水艦12隻を導入する大型事業だ。

さらに魏氏は、16~17日(現地時間)に米ワシントンを訪問し、韓国の原子力潜水艦(原潜)建造、ウラン濃縮、使用済み核燃料の再処理などを巡る協議を、来年から米国と同時並行的に進めることで合意したとされる。訪米中には、ルビオ米国務長官兼大統領補佐官(国家安全保障問題担当)や、クリス・ライト・エネルギー長官らと会談した。魏氏は、韓国の原潜建造に関し、米大統領の権限で軍用核物質の移転を認める米原子力法91条に基づき、韓米間で別途協定を締結することで米国側と認識を共有したと説明した。韓米原子力協定の改定ではなく、豪州の例にならい、原潜向けの別個の協定を導き出す案を米国側と協議する方向で共感を得たという意味とみられる。

先月、韓米が公表した関税・安全保障分野の「ジョイント・ファクトシート(共同説明資料)」によると、米国は韓国の原潜建造を承認し、ウラン濃縮および使用済み核燃料再処理の権限確保を支持する方針を明らかにした。


ユン・ダビン記者 ワシントン=シン・ジンウ特派員 empty@donga.com