
いわゆる「金相植(キム・サンシク)マジック」が、ベトナムサッカーに新たな歴史を刻んだ。
金監督が率いるベトナムU-23代表は18日、タイ・バンコクで行われた東南アジア大会男子サッカー決勝で、 開催国タイに延長戦で3-2と逆転勝ちした。
ベトナムは前半に2点を先行される苦しい展開となったが、後半に2点を奪って追いつくと、延長前半5分にグエン・タン・ナンが決勝ゴールを決め、劇的な逆転勝利を収めた。同大会制覇は2021年以来、4年ぶりとなる。
ベトナムサッカー連盟は試合後、公式サイトで「強烈なプレッシャーの中、代表チームは想像もできない逆転劇を演じた」とし、「金監督が采配するチームは、夢のような勝利で『栄誉ある』金メダルを手にした」と称賛した。
金監督は「0-2と劣勢の状況でも、選手たちは決して諦めず、闘志を示してくれた。その結果、誇らしい成果を得ることができた」とし、「今回の優勝は次の目標に向けた重要な足がかりになる。今大会で得た自信をバネに、2026年1月開催のU-23アジア選手権に備えたい」と話した。
昨年5月にベトナム代表の指揮を執った金監督は、今年行われた主要3大会すべてでチームを頂点に導いた。ベトナムは1月の東南アジアサッカー選手権(ミツビシカップ)、7月のAFF・U-23選手権を制し、今大会で華やかなフィナーレを飾った。ベトナムサッカー史上、これら3大会すべてで優勝を果たした監督は金氏が初めて。「ライス・ディンク」と称され英雄視された朴恒緖(パク・ハンソ)前監督も成し遂げられなかった偉業となった。
ファム・ミン・チン首相は「今年はベトナムサッカーにとって成功の年だった。すべての試合で『黄金の星の戦士たち』は卓越した技術と強靱な精神力を示した」と言い、「戦略的投資を拡大し、国際大会でさらなる成功を収められる環境を整えていく」と語った。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com






