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トランプ氏「次期FRB議長を近く指名、大幅利下げの人物」

トランプ氏「次期FRB議長を近く指名、大幅利下げの人物」

Posted December. 19, 2025 10:03,   

Updated December. 19, 2025 10:03


トランプ米大統領は17日(現地時間)、米中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に、「金利を大きく引き下げる人物を近く指名する」と述べた。来年5月に任期が満了するジェローム・パウエル議長の後任に、利下げに前向きな人物を起用する考えを改めて強調した。FRBは政策金利の決定やドル供給を通じ、世界の金融市場に大きな影響を及ぼす。相次ぐ利下げの発言を受け、FRBの独立性が損なわれるとの懸念が強まる中、ケビン・ハセット国家経済会議(NEC)委員長、ケビン・ウォーシュ元FRB理事、クリストファー・ウォラーFRB理事らが有力候補として取り沙汰されている。

トランプ大統領は同日、ホワイトハウスでの国民向け演説で、「新年初めから住宅ローン(モーゲージ)の返済負担は、さらに軽くなる」と語った。利下げ支持の人物を議長に指名すれば、来年、国民が利下げを実感できると自信を示した。

実際、候補者と目される人物も利下げに前向きな姿勢を示している。ウォラー理事は18日、トランプ大統領との面会を数時間後に控え、「政策金利を最大1%ポイント、さらに引き下げる余地がある」と述べた。

トランプ大統領は今月2日には、ハセット委員長を有力候補として紹介した。第1次トランプ政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、第2次政権では法人税減税を主導するなど、トランプ経済政策の代弁者とされる。ハセット氏は「もし自分が今FRBを運営しているなら、直ちに利下げする」と発言している。ただ、政権内には、その強い「親トランプ」色を問題視し、議長起用に反対する声もある。


金聖模 mo@donga.com