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悪筆の数学答案もAIが採点 UNISTが開発

悪筆の数学答案もAIが採点 UNISTが開発

Posted December. 18, 2025 13:51,   

Updated December. 18, 2025 13:51


崩れた手書き文字で書かれた数学の答案でも、人間のように採点し、添削まで行う人工知能(AI)「教師」が開発された。

蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)は17日、人工知能大学院のキム・テファン教授と浦項(ポハン)工科大学コンピューター工学科のコ・ソンアン教授の研究チームが、手書きの複雑な数学答案を採点するAIモデル「ベミ」を開発したと明らかにした。

記述式の数学答案は、筆跡や配置がばらばらで、数式やグラフ、図形が混在する非定型データのため、AIが正確に認識して採点するのが難しかった。これに対し「ベミ」は、まるで人が解答の流れを追うように、数式の位置や文脈を的確に読み取る。研究チームが、小学校レベルの算数から微積分まで幅広い難度の問題を採点したところ、オープンAIの「GPT‑4o」やグーグルの「Gemini 2.0 Flash」と同程度の正確度を示したという。

「ベミ」の性能を支えるのが、研究チームが開発した「数式認識視覚プロンプト(EVPM)」技術だ。複雑に並んだ数式に仮想の枠を設け、解答の順序を見失わないよう学習させる手法だ。研究チームは、学校や学習塾など教育機関で無料で使えるよう、オープンソースとして公開した。キム氏は、「手書き数学答案の採点は、エデュテックAIの難題の一つだ」とし、「実際の教育現場で活用できる安定性と効率性を確保した点に意義がある」と説明した。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com