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国民年金の関与にもウォン安止まらず 取引中に1ドル=1482ウォン超

国民年金の関与にもウォン安止まらず 取引中に1ドル=1482ウォン超

Posted December. 18, 2025 13:49,   

Updated December. 18, 2025 13:49


対ドル・ウォン相場が、取引中に1ドル=1480ウォン台を突破した。外為当局は国民年金と「ニュー・フレームワーク」を構築し、輸出企業への働きかけなど対策を講じているが、相場は8カ月ぶりの高水準となった。

17日のソウル外国為替市場で、対ドル・ウォン相場は、通常取引の終値(午後3時30分)で前日比1ドル=2.8ウォンウォン安ドル高の1ドル=1479.8ウォンで取引を終えた。この日は前日比1ドル=2.5ウォン高ドル安の1ドル=1474.5ウォンで取引を開始したが、午前11時以降にウォン安に転じ、取引中には1ド1482.10ウォンまでウォン安ドル高が進む場面もあった。米国の相互関税を巡る不確実性がピークに達していた4月9日に、取引中に1ドル=1487.6ウォンを付けて以来、8カ月余りで最もウォン安が進んだのだ。

背景には、株式市場で外国人の売り越しが続いていることがある。16日に外国人は1兆350億ウォンを売り越し、17日も290億ウォン規模の売り越しとなった。

外為当局と国民年金は先月27日、ニュー・フレームワークを通じてウォン安の管理に乗り出すと表明し、今月16日には韓国銀行と国民年金の間で、650億ドル規模の為替スワップの契約を来年末まで1年延長すると発表した。それでもウォン安の基調は収まっていない。この日のウォン安の局面では、為替スワップが実際に稼働したとの見方も出ている。

李昌鏞(イ・チャンヨン)韓国銀行総裁は同日、物価安定目標の運営状況を点検する説明会で、ウォン安について、「危機と見ることはできるが、過去の伝統的な金融危機とは異なる。かつてのようにウォン安によって外債を返済できず、国家破綻の危険に直面する状況ではない」と述べた。一方で「内部的にはウォン安で利益を得る人と損失を被る人が鮮明に分かれ、社会的格差を拡大させかねない」とし、物価や二極化への悪影響を指摘した。


イ・ホ記者 ホン・ソクホ記者 number2@donga.com