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「国防の現代化」ペルーを拠点に K防衛産業が中南米へ進出加速

「国防の現代化」ペルーを拠点に K防衛産業が中南米へ進出加速

Posted December. 11, 2025 10:45,   

Updated December. 11, 2025 10:45


現代(ヒョンデ)ロテムがK2戦車をペルー陸軍に供給することになり、韓国の防衛産業企業の中南米市場進出が本格化したとの見方が出ている。中南米は領土紛争や兵器の老朽化などで防衛産業の需要が急増している新市場で、8年後には市場規模が1千億ドルに迫ると予測される。

10日、現代ロテムによると、同社は9日(現地時間)にペルー陸軍と来年までにK2戦車54台、K808装輪装甲車141台を供給する包括合意書を締結した。協議が残ってはいるものの、業界では輸出額を2兆〜3兆ウォン規模と見込んでおり、中南米向け防衛産業輸出としては過去最大とされる。

中南米は東欧に続きK防衛産業の新たな輸出市場とされる地域だ。内戦や領土紛争が多く、陸海空軍の装備が30年以上老朽化しているため、兵器体系の需要が継続的に存在する。ロシア・ウクライナ戦争後、防衛産業の需要が急増した東欧よりも、むしろ安定した需要が見込める市場ともされる。グローバル市場調査会社IMARCグループによると、中南米の防衛産業市場は昨年の613億6千万ドルから2033年には968億3千万ドルに成長するとの見通しだ。

中南米の国々のなかでも、ペルーは韓国の防衛産業企業が最も早く進出している国だ。市場調査会社グローバルデータの報告書では、ペルーの国防予算(昨年21億ドル)が29年まで年平均6%以上の伸びを示すと展望されている。ある防衛産業界関係者は「ポーランドを皮切りに欧州へ広げたように、ペルーを拠点にコロンビア、ウルグアイ、エクアドルなど中南米へ市場を広げるのが業界の共通の考えだ」と説明した。

ペルーは、韓国軍の退役装備を無償供与された縁で早くから韓国製の兵器を導入してきた。韓国空軍が退役させたA37B攻撃機8機を09年にペルーに供与したのが始まりで、韓国製航空機の技術力を体験したペルー空軍は3年後の12年、韓国航空宇宙産業(KAI)が製造するKT−1基本訓練機20機を導入した。KAIはこの関係を生かし、多目的戦闘機FA50の追加受注に向けて働きかけを強めている。


チェ・ウォンヨン記者 o0@donga.com