Go to contents

LGエナ、メルセデス・ベンツに2兆ウォン規模の電池を追加供給

LGエナ、メルセデス・ベンツに2兆ウォン規模の電池を追加供給

Posted December. 09, 2025 11:02,   

Updated December. 09, 2025 11:02


LGエナジーソリューションが、メルセデス・ベンツAGと2兆ウォンを超える電気自動車(EV)用バッテリーの供給契約を締結した。LGエナジーソリューションは昨年と今年の2年間で、ベンツ1社だけから約25兆ウォン相当の供給契約を受注したことになる。世界のEV市場で、中国メーカーが価格競争力を武器に躍進する中、LGエナジーソリューションが相次ぎ大口受注を確保し、EV用バッテリー市場で存在感を強めている。

●ベンツの中低価格帯車種向け電池も供給

8日、金融監督院の電子公示によれば、LGエナジーソリューションはベンツと契約額2兆601億ウォンのEVバッテリーの供給契約を結んだ。これはLGエナジーソリューションの昨年の売上高(25兆6195億ウォン)の8%に相当する。契約期間は2028年3月から2035年6月までの約7年間で、欧州と北米に納入される。

LGエナジーソリューションとベンツの初契約は昨年10月。北米およびその他地域で総50.5GWh規模の供給契約(推定7兆~8兆ウォン)が締結された。今年9月には米国と欧州でそれぞれ75GWhと32GWhのバッテリー供給契約を結び、総額15兆ウォン規模と推定される大口受注だった。

LGエナジーソリューションは今回の契約について、「顧客との協議により、公示内容以外は確認できない」としたが、業界では今回供給される製品が中低価格帯EV向けのバッテリーになるとの見方が出ている。LGエナジーソリューションは、標準型・中低価格帯車種向けに高電圧ミッドニッケル(Mid-Ni)パウチ型電池やリン酸鉄リチウム(LFP)電池などを供給している。

メルセデス・ベンツは今年9月、2027年までに40車種以上の新型EVを投入する大規模電動化戦略を発表し、特に中小型EVラインアップを大幅に拡張すると強調した。両社がこれまで結んだ3件の大口契約により、ベンツはハイエンドEV向けバッテリー「46シリーズ」の供給量をすでに確保している。46シリーズは、直径46ミリ、高さ80~120ミリ規格の次世代円筒型電池で、高出力・高性能が求められるプレミアムEVに主に使用される。

●中国の躍進下で「LG-ベンツ同盟」強化

今回の契約をめぐり電池業界では、「価格を武器に中国勢が席巻していた世界EV市場で、シェアを取り戻す転換点になる」との期待が出ている。2日発刊のSNEリサーチ資料によると、世界市場シェア1、2位は中国のCATLとBYDで、今年1~10月はそれぞれ38.1%と16.9%。いずれも昨年より伸びた。一方、同期間のLGエナジーソリューション(11.1%→9.3%、3位)、SKオン(4.6%→4%、6位)、三星(サムスン)SDI(3.8%→2.7%、8位)など韓国勢はシェアを落としている。

この流れの中、自動車メーカーへの安定的供給確保は韓国電池企業の最重要課題となっている。メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウス会長は先月韓国を訪れ、LGグループ首脳と会談し、「LGとベンツは革新、品質、そして持続可能性に基づくビジョンを共有している」と強調した。


イ・ミンア記者 omg@donga.com