Go to contents

LG、宇宙事業に本格始動 「ヌリ号4回目発射で第一歩」 サイエンスパークのチョン・スホン代表

LG、宇宙事業に本格始動 「ヌリ号4回目発射で第一歩」 サイエンスパークのチョン・スホン代表

Posted December. 05, 2025 10:14,   

Updated December. 05, 2025 10:14


「今年は、LGが数年間検討してきた宇宙事業の構想を実行に移した最初の年でした。民間宇宙市場が活性化する2030年代には、宇宙事業で売上を上げることができるでしょう」

LGサイエンスパーク代表のチョン・スホン氏が4日、東亜(トンア)日報とのインタビューで強調した言葉だ。LGの宇宙事業を総括するチョン氏がメディアインタビューに臨んだのは、昨年末の就任以来初めてだ。LGは先月27日に打ち上げられた4回目のヌリ号にカメラモジュールなどを搭載し、性能検証に乗り出した。今後は独自の小型衛星の開発も推進している。

チョン氏は「代表就任後、『グループの未来準備』というミッションを実行することに集中した」とし、「その中で宇宙をLGの新しい成長領域とし、LGが最も得意とすることは何かを考えた」と述べた。今年のヌリ号の4回目の発射では、LGが持つ従来の技術の検証から行った。

LGは、カメラモジュールやバッテリー、通信用アンテナなど従来の製品を宇宙に送り、作動テストに乗り出した。チョン氏は「宇宙は温度、圧力、放射能など地球とは環境が異なり、信頼性が検証された製品のみが参入の機会を得られる」とし、「今回のヌリ号の4回目の発射は、LGが宇宙事業に第一歩を踏み出す瞬間だ」と説明した。

LGは今後、宇宙事業に拍車をかけるため、独自のキューブ衛星を開発する計画だ。キューブ衛星とは、縦・横・高さがそれぞれ10センチの超小型人工衛星で、通常は地球観測に使われるが、宇宙で製品性能を検証する際にも活用される。LGは現在、外部コンソーシアムに参加する方式でキューブ衛星を活用している。チョン氏は、「LGが持つさまざまな技術を迅速に検証できるよう、独自のキューブ衛星を製作する」と述べ、「必要に応じてスタートアップおよびグローバルパートナーとの協力も模索する」と話した。

LGは、電子、化学、通信を網羅するグループの産業エコシステムを宇宙へと拡張すれば、他の宇宙企業との差別性を持つことができると見ている。チョン氏は「宇宙産業は既存の『探査』中心から『産業』中心へと移っている」と述べ、「実際に宇宙で何ができるかが重要だという意味だ」と語った。チョン氏はさらに、「LGのさまざまな技術が地球で多くの人の生活を支えるように、それを宇宙へと拡張しLGエコシステムを育てたい」と強調した。

チョン氏は、「宇宙拡張」の代表例としてLG電子のエアコン事業を挙げた。チョン氏は「LG電子のエアコン事業がデータセンターの冷却事業へと拡大したように、宇宙ではステーションや月面基地の空調分野を開拓できる」と述べ、「LGエナジーソリューションのバッテリー分野は、宇宙構造体のエネルギー貯蔵装置(ESS)として活用できるだろう」と語った。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com