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「100回観ても新しい発見があるように隠しました」

「100回観ても新しい発見があるように隠しました」

Posted December. 03, 2025 10:08,   

Updated December. 03, 2025 10:08


「『ズートピア2』の制作には700人余りが参加し、人種、年齢、性別が多様でした。モニタリングの時も、こちらで笑ってもあちらでは笑わないなど反応が全く違いました」

ディズニー映画「ズートピア2」が、アニメーション史上、グローバル公開初週興行収益1位(約5億6000万ドル=約8224億ウォン)を記録した。「ズートピア2」に参加したイ・スクヒ・セットエクステンションスーパーバイザーは2日、オンラインでのインタビューで、「制作陣に多様な人々が共存したことは、映画のメッセージとも通じる」とし「そのおかげで、多くの人が共感する作品になったと思う」と述べた。セットエクステンションスーパーバイザーとは、様々なデジタルツールを用いて背景や環境を制作し、ストーリーテリングの強化を担う役割である。

「ズートピア2」には、イ氏と共にアニメーターのイ・ヒョンミン、チェ・ヨンジェ氏など多くの韓国人スタッフが参加した。米カリフォルニア州ディズニー本社で働く彼らは、「米国で少数者である韓国人として映画の主人公ジュディに誰よりも共感した」と口をそろえた。ジュディは、見弱々しいが警察官になったウサギのキャラクターである。イ氏は、「韓国系女性として恥じないように成し遂げなければならないというプレッシャーと、うまくやっているという誇りが共存した」と語った。

先月26日、国で公開された映画は、在観客数225万9000人余りを記録し、ボックスオフィス1位を維持している。とりわけ作品中の「生きているようなキャラクター」が話題となっている。チェ氏は、「ジュディがニックを訪ねた際、玄関に寄りかかって会話するシーンは、2人の『ケミストリー』を生かすためダイナミックなシーンではないにもかかわらず4回も描き直した」と明かした。

「ズートピア2」には、「レミーのおいしいレストラン(ラタトゥイユ)」など、従来のディズニー作品をオマージュしたシーンが随所に潜んでいる。イ氏は、「観客が100回観ても新しい発見が続くようにしたかった」とし、「ディテールとイースターエッグ(隠された装置やメッセージ)に非常に気を遣った」と語った。


キム・テオン記者 beborn@donga.com