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「親尹検事のクーデター」と決めつける与党のレッテル貼り

「親尹検事のクーデター」と決めつける与党のレッテル貼り

Posted November. 21, 2025 09:18,   

Updated November. 21, 2025 09:18


大庄洞(テジャンドン)事件1審判決の控訴放棄をめぐり検察内部が揺れた際、与党「共に民主党」は控訴放棄の説明を公開で求めた検事らを「親尹の政治検事」と断じた。しかし、検察首脳部が大庄洞捜査公判チームの控訴方針を遮った今回の控訴放棄は、大多数の検事が到底納得できない事案だった。盧万錫(ノ・マンソク)前検察総長職務代行に追加説明を求める声明を出した地方検察庁長18人のうち12人は、李在明(イ・ジェミョン)政権発足後に検事長に昇進した。前政権で出世街道を走った「親尹検事」はすでに昇進対象から外れていた。

声明の筆頭に名を連ねた朴在億(パク・ジェイク)水原(スウォン)地検長は、2019年に法務部報道官を務め、子女の入試不正疑惑などに揺れた曺国(チョ・グク)法務部長官の代弁役を担った。当時、体重が10キロ近く落ちるほど心労も大きかったという。文在寅(ムン・ジェイン)政権下で検事長に昇進したが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権では高検検事長への昇進から漏れた。与党側に近い人物と言える。

検事長たちの声明を「抗命」だとした「共に民主党」は、平検事への転補など事実上の降格措置や懲戒を検討すると圧力をかけ、朴氏はついに辞意を表明した。「私が取り得る最善の選択だった」と述べた。麻薬捜査の専門家で、今回「麻薬犯罪担当合同捜査本部長」に内定していた朴氏の辞任で、合同捜査本部の立ち上げにも支障が避けられなくなった。

客観かつ公正な捜査のために政権の影響を受けてはならないのは、検事として当然だ。大多数の検事は政治的傾向が際立っているわけではない。検察内部では、むしろ今回の声明に名を連ねなかった林恩貞(イム・ウンジョン)ソウル東部地検長らが、これまで政治的傾向が強いと指摘されてきた。「口が曲がっていても、言葉は正しく言え」との古い諺を思い起こさせる。

国会法制司法委員会所属の与党系議員らは19日、検事長18人を「公務員の政治的中立義務違反」として国家公務員法違反で告発した。「共に民主党」内には、懲戒を理由に検事長らの辞表を受理すべきでないとの主張すらある。ある同党関係者は「彼らこそ李在明大統領の大庄洞事件『捏造起訴』に関与した検事たちだ」とまで主張した。

呆れるのはその次だ。控訴放棄に関与したパク・チョルウ大検察庁反腐敗部長が19日、ソウル中央地検長に任命され、野党が「人事暴挙」と反発すると、「共に民主党」議員らは「今回の人事に政治的なレッテルを貼るのは極めて不当で説得力がない」「実力も卓越し、人柄も極めて優れた人」と擁護に回った。パク氏は秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官時代に法務部報道官を務めた人物だ。文在寅政権の法務部報道官出身という共通点を持つ2人は、今回の件を機に1人は栄転し、1人は懲戒対象となった。誰かは「親尹検事」に、誰かは「実力も人格も優れた検事」に運命が分かれたわけだ。

最近の「共に民主党」を見ると、強硬支持層の喝采さえ得られれば、「ダブルスタンダード」でも、無理筋の主張でも構わないという集団催眠に陥っているのではないかと思わざるを得ない。与党代表が「タンジ日報が民意のバロメーターだ」と言うほどだ。タンジ日報を読まない者には民意を語る資格がないとでもいうのだろうか。