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米国に渡った「新興寺十王図」70年余ぶりに帰還

米国に渡った「新興寺十王図」70年余ぶりに帰還

Posted November. 15, 2025 09:52,   

Updated November. 15, 2025 09:52


韓国戦争以降、米軍によって持ち出されたものと推定される束草(ソクチョ)市にある新興寺(シンフンサ)の朝鮮(チョソン)時代仏画「十王図」(写真)が70年余ぶりに本来の場所に戻った。この絵を所蔵していた米国ニューヨークのメトロポリタン美術館(メット)のマックス・ホライン館長は14日、ソウル市麻浦区(マポグ)のKGITセンターで開かれた記者懇談会で「束草市文化財原状回復委員会や新興寺と協力し、貴重な作品を返還できて光栄だ」と語った。

1798年に全10点として制作された十王図は、人が死後、冥土で順に出会う十人の王、すなわち死後世界の審判者を描いたもので、仏教の来世観を表す。今回返還された仏画は「第十五道転輪大王図」で、冥土の審判において最後に出会う王を描いている。この王の審判を受けた後、来世でどこに生まれ変わるかが決まる。

束草市文化財原状回復委員会と新興寺は2023年からメットと協議し実態調査を進め、「十王図」の所在を確認し、昨年10月に正式な返還要請書を提出した。国外所在文化遺産財団は民間団体支援事業を通じ、委員会とともに今回の「十王図」返還とあわせ、2020年に米国ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)に所蔵されていた十王図6点も取り戻した。

同委員会のイ・サンレ理事長は「貴重な文化遺産は、本来あるべき場所にあるとき最も大きな意味をもつ」とし、「残る3点の十王図も戻ってこられるよう、引き続き努力したい」と話した。


金民 kimmin@donga.com