
李在明(イ・ジェミョン)政府発足後、初めて行われた国会国政監査が6日、大統領室を対象とした運営委員会を最後に幕を下ろした。約1カ月にわたり続いた国政監査は、低レベルの政争と暴言による衝突と紛糾の連続だった。
初日の法務委員会の国政監査から与野党の怒号が飛び交い修羅場となり、その後は政策質疑とはまったく関係のない低俗なユ―チューブのショート動画競争に明け暮れ、品位のなさをさらけ出した。挙げ句の果てには運営委員会の国政監査では与野党の議員同士が取っ組み合いになった。27年間国政監査をモニタリングしてきた市民団体がF評価を付け、「歴代最悪の国政監査」と評したほどだ。
国政監査は、罵倒、侮辱、嘲笑の、目を覆いたくなるような「競演場」を彷彿とさせた。インターネット上を漂う被監査機関長の合成写真を突如持ち出す場面は、果たしてここが国政監査の場なのかと目を疑うほどだった。与野党の議員らは、法務委員会では互いを「ガーガーうるさい奴」「豚八戒」などと罵り合って争い、科学技術情報放送通信委員会では「ひと殴りで倒せる」「お前なんか俺が勝つ」といったチンピラまがいの言葉を投げ合った。こうした場面は、国民の冷ややかな視線など全く意に介さないかのように、国政監査期間中繰り返された。
与野党が国政監査のテーマと無関係な舌戦で時間を浪費する間、出席した被監査機関の側は発言の機会すら得られず、ただ座って帰るケースが多かった。国政監査中盤までに474カ所が機関証人に採択されたものの、そのうち180カ所(38%)は一度の質疑も受けなかったという。国政監査が与野党「彼らだけの政争」へと変質し、政府政策を点検する本来の役割が脇に追いやられたのだ。
これは、国政監査が過激な言動を撮影したショート動画で強硬支持層の関心を引こうとする与野党議員の「個人広報」に利用されている現状とも無関係ではない。普通の人なら恥ずかしく思うような言い争いさえも動画にして公開し、「この勝負で勝った」といった「獅子吼(ししく)」「お灸をすえた」などの刺激的な言葉を添えるのが、もはや日常になっている。そうした動画が人気を得るため、さらに刺激的な場面をつくろうと、より大声を上げ、侮蔑的な言葉を吐く悪循環が続く。
今年の国政監査は、相手への憎悪をあおる形で立場を広げる与野党の「敵対的共生」が、韓国政治をどれほど深刻に蝕んでいるのかを赤裸々に示した。政治がこれほどまで後進的であり得るのかと改めて驚かされるが、与野党が反省の言葉一つ口にしない姿には、さらに呆れる。こんな国政監査なら、いっそない方がましだ。与野党指導部は今からでも国政監査本来の機能を回復する方法を探さねばならない。国民の忍耐は、限界に達している。






