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三星SDI、BMWと「夢の全固体電池」の実証に向けてMOU

三星SDI、BMWと「夢の全固体電池」の実証に向けてMOU

Posted November. 01, 2025 09:11,   

Updated November. 01, 2025 09:11


三星(サムスン)SDIは「夢のバッテリー」と呼ばれる全固体電池開発のため、ドイツ完成車ブランドのBMW、米国のバッテリー素材企業ソリッド・パワーと協力に乗り出した。★

三星SDIは31日、これら企業と業務協約(MOU)を締結し、全固体電池の自動車搭載に向けた技術検証プロジェクトを共同で推進すると発表した。三星SDIはソリッド・パワーが開発した固体電解質を活用して、エネルギー密度と安全性を高めた全固体電池セルを作り、BMWはこれを基に全固体電池モジュールとパックを開発して実証に取り組む予定だ。3社はBMWの次世代テスト車両に全固体電池を搭載し、実際の性能を検証することを最終目標とする。

全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に使われる液体電解質の代わりに固体電解質を使用する。従来電池より安全性が高く、電池性能を左右するエネルギー密度も向上し、同容量のリチウムイオン電池より軽量で走行距離が長くなる。

三星SDIは「BMW、ソリッド・パワーとの三者協定は、電池セル、自動車、素材など各分野に特化した3社が核心技術力を結集し、グローバルバリューチェーンを作った点で意義が大きい」とコメントした。BMWが今回の協力で三星SDIをバッテリーパートナーに選んだのは、長年のパートナーシップの成果だという。三星SDIとBMWは2009年、BMWが電気自動車のバッテリー供給者に三星SDIを選んで以来、長期にわたり緊密な協力関係を築いてきた。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com