
トランプ米大統領は30日、韓国の原子力潜水艦(原潜)の建造を承認したと明らかにした。前日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が韓米首脳会談で韓国への原潜の燃料供給の決断を要請してからわずか1日で、韓国の原潜の保有を支持する立場を公式に表明したのだ。米国が中国牽制を強化する布石として韓国の原潜導入に前向きな姿勢を示したことで、韓国が世界で7番目の原潜保有国となる可能性が高まった。
トランプ氏は同日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「米韓軍事同盟はこれまでになく強固だ」とし、「それに基づき、私は韓国が保有する旧式で機動性の低いディーゼル潜水艦の代わりに、原潜を建造できるよう承認した」と投稿した。韓国が原潜を確保するには、原子力協定の改定や米国の技術支援・燃料供給が必要なことから、「承認」という表現を用いたものとみられる。トランプ氏はさらに「韓国は優れた米国のフィリー造船所で原潜を建造するだろう」とし、「米国の造船業は間もなく大々的な復活(Big Comeback)を迎えるだろう」とも強調した。
AP通信は「原潜技術は米軍が保有する中でも最も機密性が高く、厳重に保護されてきた技術であり、米国はこれを極秘としてきた」とし、「親密な同盟国である英国やオーストラリアと結んだ原潜協定でさえ、米国からの直接的な技術移転は含まれていなかった」と報じた。李氏も30日、フェイスブックに「トランプ大統領は大韓民国の原潜建造計画を強く支持した」とし、「今後、自主国防力の強化を通じて、同盟をより互恵的に発展させていくことができるだろう」と記した。
中国は韓米の原潜協力に反発した。中国外務省は「中国はこの状況を注視している」とし、「韓米双方が核不拡散の義務を誠実に履行し、地域の平和と安定を促進することを望む」と表明した。
尹相虎 ysh1005@donga.com






