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瞻星台「星の時間」、孝行娘の沈清「単沈」 慶州を彩るKカルチャー

瞻星台「星の時間」、孝行娘の沈清「単沈」 慶州を彩るKカルチャー

Posted October. 28, 2025 08:16,   

Updated October. 28, 2025 08:16


暗い夜に色とりどりに照らされる「瞻星台(チョムソンデ)」や「東宮と月池(旧・雁鴨池」、さらには多彩な文化遺産と美術品の展示まで。

アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、慶尚北道慶州市(キョンサンプクト・キョンジュシ)の各地で多様な文化イベントが開催されている。「千年王国・新羅(シンラ)」の歴史を現代的に表現した展示や公演、メディアアートを通じて、21の加盟国の首脳や代表団をはじめ、来訪者に韓国の芸術文化を紹介する舞台だ。

新羅・善徳(ソンドク)女王時代に建設され、韓半島の天文学の象徴とされる瞻星台は、夜ごと美しい光に包まれる。国家遺産庁は瞻星台の外壁に、新羅の文化遺産を題材としたメディアアート映像「星の時間」と「黄金の国」の上映を開始した。

慶州の夜景名所として知られる「東宮と月池」も、来場者を迎える準備を整えた。遺産庁関係者は「新羅時代、王子たちが滞在した別宮で、国家行事や来賓接待の際に宴会が催された場所であり、APECの意義とも合致する」と説明した。

池の水面や建物を照らす景観照明は、新羅の美しさをさらに際立たせる。2018年に復元された全長66メートルの月清(ウォルチョン)橋では、29日午後6時30分から「韓服の美」を紹介する韓服ファッションショーも開催される。慶尚北道は「各国首脳の宿泊地が集まる普門(ポムン)観光団地でも、夜間景観改善事業に150億ウォンを投じ、見どころを整備した」と伝えた。

国家遺産庁国立慶州文化遺産研究所は、30日から来月1日まで「慶州チョクセム44号墳築造実験説明会」を開催する。研究所は昨年から、新羅の王女の墓と推定されるチョクセム44号墳を再築する実験を行っている。現在は、遺体と副葬品を納めた二重棺の一部を作り、周囲に石を積む作業が進められている。研究所は「発掘調査に参加した学芸研究員の解説を聞きながら、築造実験も直接見ることができる」としている。

公演芸術プログラムも多彩だ。31日から来月4日まで、慶州エキスポ大公園文化センター文武ホールでは、国立貞洞(チョンドン)劇場芸術団の「単沈」が上演される。古典説話「沈清(シムチョン)」を題材とし、主人公・沈清の内面をLED映像で再解釈した作品だ。伝統公演芸術振興財団は23日から慶州各地で「徐羅伐(ソラボル)風流」を通じ、伝統公演芸術を紹介している。財団によると「31団体、国楽家約700人が、新羅花郎の気概を音楽や舞で表現した」という。

現代美術展示では、普門団地ヒルトンホテル隣のウヤン美術館の「白南準(ペク・ナムジュン):Humanity in the Circuits」展が注目される。美術館所蔵の白南準の作品12点が数十年ぶりに観客の前に登場する。世界的美術家の白南準は、20世紀後半、テレビなど新しいメディアが日常を席巻し始めた時期に、新しい技術と人間の関わりを芸術で示した。美術館側は「2025APECのテーマ『連結、革新、繁栄』のキーワードと通じる作品」と説明した。

慶州率居(ソルゴ)美術館では、新羅文化を現代アーティストが再解釈した「新羅韓香」展が、プレイスCではAPEC付帯イベントとして「ファンタスティック・オーディナリー」展が開催される。28日に開幕した「ファンタスティック・オーディナリー」展では、キム・スジャ、ハ・ジョンヒョンなど韓国作家10人の作品34点が展示される。


キム・テオン記者 キム・ミン記者 beborn@donga.com