
2025年の米大リーグ・ワールドシリーズ(WS)は「柳賢振(リュ・ヒョンジん)シリーズ」として開催される。柳賢振(38・ハンファ)が米国で所属した2チーム、トロント・ブルージェイズ(2020〜2023年シーズン)とロサンゼルス・ドジャース(2013〜2019年シーズン)が、今季の大リーグ王座をかけて対決する。両チームがポストシーズン(PS)で対戦するのは初めて。
ブルージェイズは21日、本拠トロント・ロジャースセンターで行われたアメリカンリーグ優勝決定シリーズ(CS、7戦4勝制)の最終戦となる第7戦で、ジョージ・スプリンガーの逆転3ラン本塁打で4-3の逆転勝利を収めた。スプリンガーは1-3とリードを許した7回裏1死2、3塁の場面で登板したエドゥアルド・バサルドの2球目シンキング・ファストボールを捉え、左翼越えに運んだ。1番・指名打者で出場したスプリンガーは、1回裏の初打席で四球を選んだ後、6番ドールトン・バーショの安打でホームを踏むなど、チームの全得点に絡んだ。
ブルージェイズが「フォール・クラシック」と呼ばれるWSに進出するのは1993年以来、32年ぶり。1977年に創設されたブルージェイズは、1992と1993年の2シーズン連続でWSを制覇しており、今年のPSで史上3度目の優勝に挑む。ア・リーグ優勝決定シリーズの最優秀選手(MVP)には、シリーズ7試合で26打数10安打(3本塁打)、打率.385を記録したブラディミール・ゲレーロJr.が選ばれた。ゲレーロJr.は今PSで打率.442(43打数19安打)、6本塁打、OPS(出塁率+長打率)1.440と圧倒的な打棒を振るった。
一方、創設後初のWS進出を狙ったシアトル・マリナーズは、スプリンガーの一発で無念のまま秋の舞台を去った。マリナーズはシリーズ中、3勝2敗とリードしていたが、第6、第7戦を連続で落とし、最終的に逆転を許した。ブルージェイズと同じ1977年創設のマリナーズは、大リーグ30球団の中で唯一WSの経験がない。
ブルージェイズは25日から、ナショナルリーグ王者で昨年のWS覇者のドジャースを相手に、7戦4勝制のWSを戦う。ドジャースはナ・リーグ優勝決定シリーズで今季M大リーグ全体勝率1位(0.599)のミルウォーキー・ブルワーズを4戦全勝で破り、早々とWS進出を決めた。昨年に続く2年連続のWS制覇を狙うドジャースは、ブルージェイズとの過去の対戦成績で19勝11敗、今季対戦成績では2勝1敗とリードしている。
チョ・ヨンウ記者 jero@donga.com






