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米国防総省「軍用AIプラットフォーム」を初公開

米国防総省「軍用AIプラットフォーム」を初公開

Posted December. 11, 2025 10:44,   

Updated December. 11, 2025 10:44


米国防総省が、グーグルの生成人工知能(AI)「ジェミナイ」を基盤とした軍事用AIプラットフォームを公開した。国防総省が商用AIを軍事用として配備するのは初めてだ。民間で急速に進化するAI技術を積極的に取り入れ、軍の現代化を進める戦略とみられる。

国防総省は9日、生成AIプラットフォーム(GenAI.mil)を通じて「政府専用ジェミナイ」を配備すると発表した。これにより、同省職員は業務用PCからジェミナイを基盤としたAIサービスを利用できるようになった。ジェミナイは2023年にグーグルが公開し、現在は世界で毎月20億人が使う商用サービスだ。

ヘグセス米国防長官はX(旧ツイッター)で、「クリック一つでAIモデルを活用し、深い分析や文書整形、さらには映像や画像の解析を前例のない速度で行える」と投稿した。

グーグル最高経営責任者(CEO)のスンダー・ピチャイ氏は「今回の配備により300万人を超える民間・軍関係者が、行政効率性とより大きなビジネス生産性を高めるために企業が日々利用しているのと同じ最新AIにアクセスできるようになった」とし、「公共部門全般にわたってAI採択を加速化する重大な契機」と述べた。グーグルは国防総省のデータがグーグルのAIモデル学習には使用されないと明らかにした。

今回の措置は、トランプ米大統領が強調する軍現代化方針の一環だ。国防総省は、このAI導入が「前例のないレベルのAI技術優位を達成せよ」というトランプ氏の7月の大統領令に沿うものだと説明した。同省はグーグルだけでなく、オープンAI、アンソロピック、xAIなどとも最大2億ドル規模の研究開発契約を結んだ。


金聖模 mo@donga.com