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車智勲国連大使、国政監査で「北朝鮮安保理決議」に答えられず

車智勲国連大使、国政監査で「北朝鮮安保理決議」に答えられず

Posted October. 20, 2025 08:11,   

Updated October. 20, 2025 08:11


外交経験が全くない法律家出身で、李在明(イ・ジェミョン)大統領の司法研修院同期という「コネ人事」論争が浮上していた車智勲(チャ・ジフン)駐国連韓国大使(写真)が、17日(現地時間)に開かれた国政監査で、国連安全保障理事会(安保理)の対北朝鮮制裁決議の内容について適切に答えられず、物議を醸している。

車氏は同日、米ニューヨーク・マンハッタンの駐国連韓国代表部で行われた国会外交統一委員会の国政監査に出席した。国政監査で質疑に立った議員7人のうち、6人が与党「共に民主党」の議員で、野党「国民の力」の議員は1人だった。与党議員は「多国間外交が重要な時期」として「車大使への期待は大きい」と激励の言葉を続けた。

しかし、「国民の力」の金台鎬(キム・テホ)議員は車氏の専門性の欠如を指摘し、「国連安全保障理事会決議第2375号の内容を知っているか」と質問した。安保理決議第2375号は、2017年の北朝鮮による6回目の核実験に対応して、安保理が全会一致で採択した強力な対北制裁決議であり、北朝鮮への石油精製品供給の制限や、北朝鮮海外労働者の新規労働許可禁止などの内容を含む。外交関係者の間では代表的な国連安保理の対北朝鮮制裁と見なされている。車氏は「ご存じの通り、安保理決議は多くの状況がありまして」と述べ、正確には把握していないという趣旨で答えた。

これに対し、金氏は「マルタ会談の内容は知っているか」と質問した。1989年、ブッシュ米大統領とゴルバチョフ旧ソ連共産党書記長が地中海の沿岸国マルタで行った会談で、冷戦終結の象徴とされる。車氏はこれについても「詳しくは知らない」と言葉を濁した。


林雨宣 imsun@donga.com