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KT少額決済ハッキング犯「アパートが多い地域を標的に」

KT少額決済ハッキング犯「アパートが多い地域を標的に」

Posted September. 23, 2025 08:47,   

Updated September. 23, 2025 08:47


「KT少額決済」事件の容疑者が「中国の上部組織から『アパートが多い地域を狙え』と指示を受けた」と供述した。警察は事件の背後に大規模な組織が関与しているかどうか捜査している。

22日、京畿道(キョンギド)南部警察庁によると、不法小型基地局(フェムトセル)をワゴン車に載せ、首都圏を回りながらKT加入者情報を盗み取った疑いで逮捕された中国人のチャン容疑者(48)は、「(中国の上部組織から)『人口密集地域へ行け』などの指示を受けた」と供述。「生活が苦しくて500万ウォンを受け取り、犯行に加担した」と話している。警察はチャン容疑者の行動経路を追跡し、供述の真偽を確認している。また、被害が京畿道光明(クァンミョン)・富川(プチョン)・果川(クァチョン)、ソウル金泉(クムチョン)・永登浦(ヨンドゥンポ)・瑞草(ソチョ)・銅雀(ドンジャク)、仁川富平(インチョン・プピョン)、京畿道高陽市一山(コヤンシ・イルサン)東区などに拡大していることも捜査している。上部組織を逮捕するため、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)に国際指名手配を要請する計画だ。

一方、KTが廃棄したサーバーのバックアップ資料が確認され、少額決済事件とハッキング疑惑の関連解明にも注目が集まっている。これに先立ち、米国のセキュリティ専門誌「フラック」は8日、KTや政府機関システムなどがハッキングされたとする報告書を発表した。当時、KTは科学技術情報通信部に「自社調査の結果、不正アクセスの疑いはなかった」と報告した後、京畿道軍浦市(グンポシ)やソウル九老区(クロク)などのサーバーを予定より早く廃棄し、隠蔽疑惑が浮上した。

22日、国会科学技術情報放送通信委員会所属の野党「国民の力」の朴沖綣(パク・チュングォン)議員がKTから受け取った資料によると、KTは廃棄したサーバーのログ記録(サーバー活動のデータ)がバックアップされていたことを確認し、このデータを18日に官民合同調査団に提出した。これにより、廃棄サーバーがハッキングされていたかだけでなく、無断少額決済事件との関連も確認できる見通しだ。一部では、KTが廃棄したサーバーの所在地で少額決済被害が集中していることから、2つの事件が関連しているとの疑惑も出ている。


水原=イ・ギョンジン記者 チェ・ジウォン記者 lkj@donga.com