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デル・トロ監督「韓国映画を見るたびにエネルギーと力を感じる」

デル・トロ監督「韓国映画を見るたびにエネルギーと力を感じる」

Posted September. 20, 2025 08:38,   

Updated September. 20, 2025 08:38


「興奮を抑えられません。韓国映画が大好きです」

19日午前、釜山市海雲台区(プサンシ・ヘウンデグ)にある映画の殿堂BIFFヒル。メキシコ出身の巨匠ギレルモ・デル・トロ監督(61・写真)は、初めての韓国訪問の感想をこう語った。新作『フランケンシュタイン』を携えて、第30回釜山国際映画祭(BIFF)を訪れた。

デル・トロ監督は、『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018年)でベネチア国際映画祭金獅子賞、米アカデミー作品賞・監督賞を受賞。これ以前には『ヘルボーイ』(2004年)、『パンズ・ラビリンス』(2006年)などを手掛け、「クリーチャー(怪生物)映画の名匠」として評価されてきた。

『フランケンシュタイン』は、1818年に刊行されたメアリー・シェリーの同名小説を脚色したもので、天才だが利己的な科学者ヴィクター・フランケンシュタインが、極悪非道な実験を通じて生命体を生み出す物語を描く。過去に何度も映画化されたこの作品を改めて手掛けた理由について、デル・トロ監督は「同じ歌でも歌う人によって異なって聞こえる。この映画はおそらく私の伝記になるかもしれない」と述べた。

「私の『フランケンシュタイン』は、原作小説に私の自伝的物語を織り込んだ作品です。作られ、放置されたという点で、この作品を見るとまるで私自身のように感じました。映画では、息子(怪物)と父(フランケンシュタイン)の関係や、その間の苦悩を描いています。若い頃、私は父を理解することが難しかったのですが、年を重ね、子どもができて初めて、父という存在を理解できるようになりました」

韓国映画への愛情も語った。デル・トロ監督は奉俊昊(ポン・ジュノ)、朴贊郁(パク・チャヌク)監督などを挙げ、「他国では見られない独特の映画が韓国から生まれている。韓国映画を見るたびにエネルギーと力を感じる」と述べた。


釜山=キム・テオン記者 beborn@donga.com