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金正恩総書記「平和統一放棄」、中露に理解と支持を要請

金正恩総書記「平和統一放棄」、中露に理解と支持を要請

Posted September. 15, 2025 09:29,   

Updated September. 15, 2025 09:33


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、韓国を敵国と規定して平和統一を放棄する対南政策について、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領に理解と支持を求めたと、共同通信が13日に報じた。

共同通信は同日、外交筋の話として、正恩氏が3日に中国・北京で開かれた「抗日戦争勝利80年」軍事パレードに出席するため訪中した際、中国とロシアの指導者と相次いで会い、このような考えを明らかにしたと報じた。北朝鮮は2023年末、南北はもはや同族関係ではないとし、「敵対的2国家論」を打ち出した。共同通信は、北朝鮮がこれに関連して「国際社会の支持を求めて外交攻勢を強めている」と分析した。また、正恩氏は先月、この外交戦略構想を外務省の主要局長らに伝達したとされる。特に正恩氏は4日、北京で習氏と会談し、南北統一を放棄した経緯を説明して理解を求めたという。

しかし、中朝首脳会談直後の中国の発表文には、「韓半島問題で中国は一貫して客観的かつ公正な立場を堅持している」という内容のみが盛り込まれ、統一放棄に関する記述はなかった。また、習氏が正恩氏の対南政策構想に具体的にどのような立場を取ったのかは伝えられていない。一方、正恩氏は3日、北京で行われたロ朝首脳会談でも統一放棄など同様の説明を行い、プーチン氏はこれに支持を表明したという。

先月末にモンゴルを訪問した北朝鮮社会科学院の太炯哲(テ・ヒョンチョル)院長も、南北関係を「敵対的2国家」と規定し、統一を放棄する北朝鮮の立場を説明したという。北朝鮮が学術機関のトップをモンゴルに派遣したのは約7年ぶりだと、共同通信は伝えた。

北朝鮮は、今月下旬に開かれる国連総会一般討論演説に高官を派遣することを調整している。共同通信は、この場で北朝鮮の高官が「核保有の正当性をアピールするほか、韓半島情勢についての主張を展開する可能性がある」と見通した。


東京=ファン・インチャン特派員 hic@donga.com