Go to contents

地下鉄駅前に試乗用新車がずらり…ミュンヘン全体がモビリティ展示場に

地下鉄駅前に試乗用新車がずらり…ミュンヘン全体がモビリティ展示場に

Posted September. 10, 2025 08:18,   

Updated September. 10, 2025 08:18


9日(現地時間)、ドイツのミュンヘンでは、従来のモーターショーでは見られなかった珍しい風景が繰り広げられた。ミュンヘン旧市街地のマリエン広場に最新の電気自動車が出現し、地下鉄駅の入口にBMWとメルセデス・ベンツの新車が並ぶ光景は、まるで都市全体が巨大な展示場に変わったような印象を与えた。

これは世界のモーターショーが未曾有の危機を迎えている状況で、ドイツのIAAモビリティが果敢な変身を通じて新しい活路を模索した結果だ。実際、1月に米デトロイトで開かれた北米国際オートショー(NAIAS)は、主要ブランドの不参加で大きく萎縮し、ジュネーブ国際モーターショーは119年の歴史を最後に、昨年永久中断を発表した。

伝統的な新車公開の形式ではこれ以上生存が難しいという認識により、2021年に開催地をミュンヘンに移し、名称に「モビリティ」を追加したドイツIAAモビリティは、イベント方法においても変身を図った。特に、都心のオープンスペース(開かれた空間)の戦略が目立つ。IAAモビリティは、ミュンヘン都心のマリエン広場、オデオンズ広場、ケーニヒスプラッツ広場一帯を無料展示場にし、市民が入場料なしで新車を見て試乗できるようにした。

この戦略で、ドイツ最大の都心行事に位置づけられた。2023年、50万人以上の観覧客のうち30%が109ヵ国の海外訪問客であり、38ヵ国の750社が参加して300以上のワールドプレミアと革新技術を披露した。2025年は、参加企業の55%以上がドイツ以外の企業であり、中国ブランドの進出と現代(ヒョンデ)自動車・起亜(キア)自動車のブース拡大が目立つ。

韓国は、ソウルと釜山(プサン)で隔年でモビリティショーを開いているが、存廃議論が続いている。大林(テリム)大学未来自動車学部のキム・ピルス教授は、「伝統的な形のモビリティショーでは生存が難しくなっている」とし、「世界的に脚光を浴びているKカルチャーを加味して、モビリティショーを再構成するのも一つの方法だ」と述べた。


金在亨 monami@donga.com