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金正恩総書記、北京に到着…中朝ロ「3ヵ国協力」構築

金正恩総書記、北京に到着…中朝ロ「3ヵ国協力」構築

Posted September. 03, 2025 09:00,   

Updated September. 03, 2025 09:03


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が2日、中国の抗日戦争勝利80年記念式典に出席するため、中国・北京に到着した。正恩氏は中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領と共に3日午前、北京の天安門広場の楼上に並んで立ち、軍事パレードを参観する。中国が反米連帯を拡大している中、中朝ロの首脳が一堂に会し、韓米日への対応として協力体制を強化するということだ。韓国国家情報院は「正恩氏が中朝ロ連帯を誇示するための破格の行動に出る可能性がある」と明らかにした。

正恩氏は2日午後、北京に到着し訪中日程を開始した。正恩氏は前日午後、専用列車で平壌(ピョンヤン)を出発し、2日未明に中朝国境を通過し、現地時間午後4時頃に北京駅に到着した。今回の訪中には、崔善姫(チェ・ソンヒ)外相、金成男(キム・ソンナム)朝鮮労働党国際部長、玄松月(ヒョン・ソンウォル)党副部長らが同行した。初の多国間外交舞台に立つ正恩氏は、訪中期間中に習氏、プーチン氏らと2国間会談を行う見通しだ。

これに先立ち、習氏とプーチン氏は2日、北京の人民大会堂で2国間会談を行い、結束をアピールした。両首脳の会談は、5月にロシアの戦争勝利80年記念行事に出席するために習氏がロシアでプーチン氏と会ってから4ヵ月ぶりとなる。ロシアのリア・ノーボスチ通信によると、プーチン氏は会談で、「両国の緊密な意思疎通は、前例のない高水準にある両国関係の戦略的性格を反映している」と述べ、これに対し習氏は「中国はロシアと共に両国国民の発展において互いを支援する準備ができている」とし、「中ロ関係は国際情勢の試練に耐え、模範となっている」と応じた。

正恩氏は1日、平壌を出発する前に大陸間弾道ミサイル(ICBM)関連の研究所を訪れた。2日、北朝鮮の朝鮮中央通信によると、正恩氏は1日、ミサイル総局傘下の化学材料総合研究院の研究所を訪れ、炭素繊維複合材料の生産工程と大出力ミサイルエンジンの生産実態を視察したという。同通信は「炭素繊維複合材料を利用した新型固体エンジンの最大推力は1960kN(キロニュートン)であり、大陸間弾道ミサイル『火星(ファソン)19』系列と次世代大陸間弾道ミサイル『火星20』に使用される計画だ」と伝えた。昨年10月に試験発射された北朝鮮のICBM「火星19」を改良し、「火星20」を開発していることを公開したのだ。正恩氏は先月31日にミサイルの自動化生産工程を点検したが、今回の行動も、訪中を前に「核保有国」としての地位を誇示する狙いがあるとみられる。


クォン・オヒョク記者 hyuk@donga.com