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韓国防衛費、GDPの3.5%へ 「段階的増額」で韓米が合意

韓国防衛費、GDPの3.5%へ 「段階的増額」で韓米が合意

Posted September. 02, 2025 09:23,   

Updated September. 02, 2025 09:23


韓米両国が韓国の国防予算を段階的に国内総生産(GDP)の3.5%水準に増額することで合意したことが分かった。米国製兵器は2030年までに約250億ドル(約34兆ウォン)規模を購入することを協議しているという。

米国政府関係者は1日、「韓国が防衛費を早期にGDP比3.5%に増やすことで合意した」と明らかにした。韓国政府関係者は「実務段階で具体的な数値をもって協議している」と述べた。韓米首脳会談に向けた実務調整の過程で、防衛費を3.5%に増やすことで韓米双方の意見が一致したということだ。

これに先立ち、李在明(イ・ジェミョン)大統領は先月25日(現地時間)、韓米首脳会談直後に米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)での講演で「防衛費を増額する」と明らかにした。

防衛費のGDP比3.5%水準の増額は、トランプ米政権が北大西洋条約機構(NATO)加盟国と合意したGDP比5%より低い数値だ。NATOは2035年までに直接的な防衛費をGDPの3.5%、サイバー安全保障など間接的な安全保障費をGDPの1.5%に増やすことを決めた。

韓国の来年度国防予算は今年より8.2%増の66兆2947億ウォンで、GDP比国防予算は2.42%だ。来年の予算を基準にGDP比国防予算を3.5%に引き上げるには、国防予算を約30兆ウォン増やす必要がある。韓国政府消息筋は「3.5%水準に防衛費を段階的に増額するのは難しいことではない」と述べた。

韓米両国はまた、2030年までに米国製兵器250億ドル相当の購入を協議しているという。トランプ大統領は、韓米首脳会談でB-2ステルス爆撃機に言及し、「韓国が米国の優れた軍事装備を多く購入することを期待する」と述べた。

これにより、米国製兵器購入の規模をめぐって韓米間の後続協議が続くものとみられる。現在、韓国はF-35Aなど予定された兵器導入事業を進めている。ただし、韓米が「同盟の現代化」という観点から韓国が韓半島防衛により大きな役割を担うことが議論されていることから、米国がこれまで販売してこなかった「先端兵器」に関する韓米間の導入議論が本格化する可能性があるとの見方もある。


シン・ナリ記者 ワシントン=シン・ジンウ特派員 journari@donga.com