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ガガ、ラマー、カーペンターと肩を並べる、「ATP.」でVMA8部門にノミネートされたロゼ

ガガ、ラマー、カーペンターと肩を並べる、「ATP.」でVMA8部門にノミネートされたロゼ

Posted September. 02, 2025 09:23,   

Updated September. 02, 2025 09:23


「ショックそれ以上です(I am beyond shock)」

先月6日(現地時間)、米国の大衆音楽授賞式「MTVビデオミュージックアワード(VMA)」の候補が発表されると、BLACKPINKのロゼは感激した。8部門に名を連ねたロゼは、直ちにインスタグラムに掲載した短い映像で、「何と言えばいいのか分からない」と感謝した。

7日、米ニューヨークのUBSアリーナで開かれる今年のVMA授賞式に、ロゼが多くの部門でノミネートされたのは、Kポップの歴史においても意味が大きい。韓国歌手が8部門に同時ノミネートされたのも初めてだが、グランプリともいえる「今年のビデオ(Video of the Year)」部門にノミネートされたためだ。

ブルーノ・マーズとコラボした「アパート(APT.)」で世界的なブームを巻き起こしたロゼは、ソロ歌手としてもレディー・ガガ(12部門)やケンドリック・ラマー(10部門)、サブリナ・カーペンター(8部門)など名実共に世界的なトップアーティストたちと肩を並べている。

●大賞「今年のビデオ」へのノミネートはK-POP史上初

1984年に始まったVMAは、グラミー賞、アメリカン・ミュージック・アワード、ビルボード・ミュージック・アワードと共に、米4大大衆音楽授賞式に挙げられる。特に「見る音楽」を強調する舞台を披露し、時代を代表するシーンを残してきた。最初の授賞式で、マドンナがウェディングドレスを着て舞台を転がりながら歌った「ライク・ア・ヴァージン(Like a Virgin)」は、今も名シーンとして話題になっている。

特にロゼは、Kポップアーティストとして初めて、VMA「今年のビデオ」部門にノミネートされ、新しい歴史を書いた。Kポップは、世界的な人気のおかげで、2019年に「ベストKポップ」部門が新設され、防弾少年団(BTS)とBLACKPINK、Stray Kidsなどが着実に舞台に上がり受賞もしている。しかし、まだ大賞と言える「今年のビデオ」はもちろん、主要賞である「今年の歌(Song of the Year)」、「今年のアーティスト(Artist of the Year)」などを受賞したことはない。

今までKポップのVMA受賞は、英米圏の歌手たちが劣勢である「グループ」中心に限られてきた。2019~2022年に4年連続でBTSが「今年のグループ」賞を受賞し、BLACKPINK(2023年)とSEVENTEEN(2024年)も受賞した。2020年にBTSが「ダイナマイト(Dynamite)」で「今年の歌」にノミネートされたが、残念ながら受賞には至らなかった。

もしロゼが、「今年のビデオ」や「今年の歌」などでトロフィーを獲得することになれば、これはKポップにまた別の道しるべを立てる快挙になる。ただ、競争があまりにも激しい。「今年のビデオ」部門は、スーパーボウルの舞台で爆発的な反応を得たケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス(Not Like Us)」、レディー・ガガとブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル(Die with a Smile)」、ビリー・アイリッシュの「Birds of a Feather」など錚々たる候補がずらりと並んでいる。

●グローバル波及力は誰にも劣らない

しかし、世界的な影響力を考えると、ロゼも強力な候補であることは間違いない。昨年10月に発表した「ATP.」は、今もビルボードなど世界の様々なチャートで順位内にとどまっている。ビルボードメインシングルチャート「ホット100」で、Kポップ女性アーティストとしては史上最高順位である3位を記録し、以後41週間連続でチャート入りという大記録も立てた。

このようなシンドロームを基に、ロゼは今年4月、米時事週刊誌タイムから「今年最も影響力のある100人」に選ばれたこともある。芸能事務所の関係者は、「ロゼが今回のVMAで色々な部門を受賞するならば、Kポップの地位を一層強固にする機会になるだろう」と見通した。

大衆音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は、「VMAは、人気を基準に動く授賞式だ。ロゼが8部門にノミネートされたのは、それだけグローバル市場で反応を得たという意味だ」とし、「ただ、主要部門に錚々たる曲が多く、結果を簡単に断定することは難しい」と話した。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com