
トランプ米大統領は25日(現地時間)、李在明(イ・ジェミョン)大統領との韓米首脳会談で、バイデン政権時代に自身を捜査したジャック・スミス元連邦特別検察官に触れ、「狂った(deranged)」と述べた。スミス氏は、トランプ氏が敗北した2020年大統領選の結果を覆そうとした疑い、初任期終了後の21年1月にホワイトハウスを離れる際に各種機密文書をフロリダ州の私邸「マール・ア・ラーゴ」に持ち出した疑いなどを捜査し、トランプ氏を刑事起訴した。昨年11月にトランプ氏が大統領選で勝利すると、関連捜査は中断された。スミス氏は現在、トランプ氏を標的にした捜査を行った疑いで当局の調査を受けている。
トランプ氏は同日、「情報機関から、韓国で教会と米軍基地に対する捜索があったと聞いた。事実なら遺憾なことだ」と述べた。これは、先月21日に特別検察官が京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)の烏山(オサン)空軍基地内の一部区域に対して家宅捜索を行ったことを指す発言とみられる。李氏は、米軍を捜査しようとするものではなく、戒厳を宣布した前大統領による政治的混乱を克服するために国会が任命した特別検察官が関連捜査を行っていると説明した。
するとトランプ氏は「特別検察官?あの狂ったジャック・スミスのことか」と言い、「私が(スミスを)米国から(韓国へ)送った。ジャックは狂った、病んだ人間だ」と述べた。これを聞いて同席していたバンス副大統領、ルビオ国務長官、ラトニック商務長官らが大笑いした。
一方、「内乱特検」(趙垠奭特別検察官)は26日、「当時の家宅捜索は韓国の偵察資産のみで構成された大韓民国軍人が管理する資料であり、家宅捜索に関連して米軍側が問題視したり抗議した事実はないと承知している」と述べた。
金聖模 mo@donga.com






