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AI生態系を掌握した中国

Posted July. 30, 2025 08:52,   

Updated July. 30, 2025 08:52


今年5月、エヌビディアのジェン・ソンファン最高経営者(CEO)が、「世界の人工知能(AI)研究者の50%が中国系だ」と叫んだ時までは、中国市場を意識した発言だと思っていた。だが、最近、米シリコンバレーの投資企業メンローベンチャーズのディディダスパートナーが公開した「メタ超知能研究所(Meta Superintelligence Labs=MSL)」所属の人材名簿を見ると、単純なリップサービスではなかった。メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営者(CEO)が直接心血を注いで設けた研究所の人材44人のうち21人が、中国国籍の研究者だった。

彼らは中国で生まれ育ち、清華大学、北京大学、浙江大学、中国科学技術大学などの大学で学部を終えた後、米名門大学で学業や研究を続けながらキャリアを積んだ人材たちだ。このうち、代表的な人物が、ザッカーバーグCEOがSNSに公開した写真の中の首席科学者であるジャオ・シェンジャだ。ジャオ・シェンジャは清華大学を卒業し、スタンフォード大学で博士号を取った後、オープンAIでGPT-4とChatGPTの開発を主導した。

この他、チャン・フイヤンは清華大学コンピュータ科学英才クラス出身で、プリンストン大学でイメージ処理専攻の博士を終え、グーグルとオープンAIを経てGPT-4oの高級イメージ生成技術を共同開発した人物であり、浙江大学数学科を卒業したビー・シューチャオは、バークレーカリフォルニア大学で修士・博士を終えた後、グーグルでユーチューブショーツの共同設立に参加した。このように華やかな履歴の研究者が大勢含まれた今回の名簿は、中国の人材がすでにグローバルAI生態系の中心を占めていることを裏付けている。

さらに、今も中国本土では、AI関連の人材を育成している。長い間、AI時代を準備し、政府主導でAI人材の育成に熱と誠意を注いだ結果、米シンクタンクのマクロポロによると、中国は世界最高水準(上位20%)のAI研究者のおよそ47%を輩出している。

一方、韓国は、「人材不足」の状態だ。医学部ブームで、まともに人材を育てることもできず、苦労して育てた人材たちまで処遇や研究環境などの問題のため、海外へと背を向ける。科学技術情報通信部傘下のソフトウェア政策研究所が、AI関連企業2354社を対象に調査した「国内AI産業の実態をめぐる報告書」によると、2023年基準で国内のAI不足人員は8579人に達した。

AIの開発も結局、人にかかっている。メタ、オープンAIが数百億ウォンの年俸を掲げてまでS級人材の迎え入れに生き残りをかける理由がここにある。韓国政府も、「AI国家代表」を選んで、データおよびグラフィック処理装置(GPU)など資源を集中的に支援すると明らかにしたが、AI人材を確保できなければいくらGPUを買い入れ、予算を投入しても無駄だ。

KAISTが、来年の新入生募集を目標にAI学部の設立を急ぐことは嬉しいニュースだが、遅れる前に政府主導でAI頭脳育成のための長期ロードマップを作らなければならない。KAISTの李光炯(イ・グァンヒョン)総長の言葉通り、今がAI時代に対応できる「ゴールデンタイム」である可能性がある。このゴールデンタイムを逃せば、韓国はこれから長い間、中国人材の活躍を羨む中、見守るしかないかもしれない。