
「K-POPのように、基礎科学が韓国のもう一つのソフトパワーになることを願っています」
17日、仁川市松島(インチョンシ・ソンド)で会った国際測地学地球物理学連合(IUGG)のクリス・リゾス(chris rizos)会長(ニューサウスウェールズ大学土木環境工学科教授)は、「仁川で開かれる2027IUGG総会が、韓国の科学技術の水準を一段階上げる良い契機になることを願う」と話した。IUGGとは、今年で創立106年を迎えた国際学術連合だ。
韓国は2027年、IUGG総会を仁川に誘致することに成功した。アジアでの開催は、2003年の日本に続き2度目となる。4年ごとに開かれるIUGG総会は、5000人余りの科学者が参加する「科学者のオリンピック」と呼ばれる。
2年後に開かれる行事の準備のために来韓したリゾス氏とIUGGのミオアラ・マンデア次期会長(フランス宇宙庁戦略局科学調整部副部長)、IUGG韓国委員会のイ・サンムク委員長(ソウル大学地球環境科学部教授)は、「今回の総会は、韓国が世界の科学舞台で存在感を強化する重要な契機になるだろう」と話した。
マンデア氏は、「猛暑や地震など、特定地域の問題と見られる現象も、実は地球全体の現象だ」とし、「地球システムに対する総体的なアプローチが必要だ」とし、「世界有数の科学者たちが皆会って、最新の研究動向などについて勉強しながら観点の幅を広げ、かつては知らなかったアイディアも得ることになる」と強調した。科学分野間の障壁を越える統合的知識の交流が、IUGG総会を通じて可能だという意味だ。
IUGG総会準備の議論のために席を共にした3人の科学者も、「技術だけでなく、基礎科学に対する長期的投資と国際協力が重要だ」と口をそろえた。リゾス氏は、「韓国は商業化された技術分野では頭角を現しているが、基礎科学分野ではまだ世界最上位圏(top rank)とは言い難い」とし、「これからは、次の段階(next step)に進まなければならない」と話した。さらに、「グローバル協力が必要な大規模な科学プロジェクトに、多く参加する経験が役に立つだろう」と助言した。
科学人材育成の重要性も強調した。創意的科学人材を育成するためには、短期的成果にこだわるより、長期的観点で教育に投資し、幼い学生たちが多様な実験と体験ができる環境を用意することが重要だと伝えた。科学教育が、大企業とスタートアップなど産業全般と有機的につながり、科学的知識が社会の随所に自然に根を下ろすことができなければならないと付け加えた。
科学が軍分野に活用されたり競争のツールとして利用されることについては警戒しながらも、「科学はいつも皆と共にしてきた」と慰めた。マンデア氏は、「人類共同資産に対する研究開発は、必ず国際憲章とルールを遵守しなければならない」と話した。最近、大規模な自然災害が発生した時、国際研究機関が被害国の情報を一定期間公開した事例が、科学の公共性を示す例だと説明した。
イ教授は、IUGG総会を機に「ワンアースセンター(One Earth Center)」の設立を推進すると明らかにした。アジア途上国の若い科学人材が、韓国で科学教育を受けられるように支援するプログラムで、イタリア国際理論物理センター(ICTP)がモデルとなっている。イ教授は、「IUGG総会が、韓国科学発展の足掛かりになるようにしたい」と話した。
鄭智煐 jjy2011@donga.com






