
出産率が低下し、一人っ子世帯が増えているにもかかわらず、依然として「息子が多い家庭」や「娘が多い家庭」を目にすることが多い。息子または娘だけを続けて出産するケースだ。これは単純な偶然というよりは、初産年齢、遺伝的・生物学的特性などが複雑に関係しているという研究結果が出た。結局、子供の性別は「50対50」の確率で決まるわけではないということ。
米ハーバード大学保健大学院などの共同研究チームは、1956年から2015年の間に出産を経験した米国人女性5万8000人(出生数約14万6000人)の家族資料と遺伝情報を分析した結果を18日(現地時間)、国際学術誌「サイエンス・アドバンシス」に公開した。
研究チームによると、子供の性別は家庭によって微妙な偏りが見られた。実際、3人以上の子供がいる家庭では、息子または娘だけが生まれる割合が期待値より高かった。例えば、息子が3人いる家庭では、4番目の子供も息子である確率が61%であり、娘が3人いる家庭では4番目も娘である確率が58%で、「無作為」(50~53%)より高かった。
このような現象は、母親の初産年齢が高いほど顕著になった。第1子を28歳以降に出産した女性は、23歳未満で第一子を出産した女性より、一方の性別に偏る傾向が13%多かった。一方で、人種、髪の色、身長、血液型などと性別の偏りとの間には、有意な関連は見られなかった。息子しかいない家庭では、娘を望んで出産を続けることがあるが、こうしたケースは分析結果に影響を与える可能性があるため、各家庭の末っ子の性別は分析対象から除外した。
ゲノムワイド関連解析(GWAS)の結果、母親の特定の遺伝子変異が、娘または息子だけを出産する確率と関連していることも初めて確認された。例えば、10番染色体「NSUN6遺伝子(rs58090855)」は、娘のみ生まれる確率と有意に関連していた。研究に参加したハーバード大学博士課程のワン・シウォン氏は「今回の分析を通じて、子供の性別は完全に無作為に決まるのではなく、生物学的要因が家族ごとの性別パターンに部分的に影響を与える可能性があること確認された」と話した。
鄭智煐 jjy2011@donga.com






