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崔泰源SK会長「AIディバイドのない、AIネイティブ世代を育てるべき」

崔泰源SK会長「AIディバイドのない、AIネイティブ世代を育てるべき」

Posted July. 17, 2025 08:36,   

Updated July. 17, 2025 08:36


人工知能(AI)を使いこなせるかどうかが生産性の格差などにつながることを意味する「AIディバイド(Divide=格差)」現象が現実世界で起きている中、経済界や政界でもAIリテラシー(理解力)を向上させる必要性を訴える動きが強まっている。

SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は今年1月、大韓商工会議所会頭として出演したテレビ番組で、AI時代にうまく適応できない「AIプア(Poor)」が出現する可能性に触れ、「(AIを利用して)大きなチャンスをつかむ人もいれば、むしろ犠牲になって社会から取り残される人も出てくるAIディバイドが生じなけない」と指摘した。

さらに先月20日、蔚山(ウルサン)のAIデータセンター開所式でも、AI国家人材育成に向けた小・中・高校でのAI教育必修化を呼びかけ、「AIネイティブ世代を育成し、AIディバイドのない社会をつくる必要がある」と強調した。

AI格差に備え、社内の職員向けにAI教育を強化する企業も増えている。新韓(シンハン)金融グループは、「役員からAIリテラシーを高めよ」との陳玉童(チン・オクドン)会長の指示を受け、5月末から6週間にわたり系列会社の代表や役員237人を対象にAI教育を実施した。AIを活用した事業革新の事例を共有し、実務に活かしてみる実習も行われた。

政府もまた、AIの発展による不平等の拡大を防ぐための対策に乗り出している。李在明(イ・ジェミョン)大統領は大統領候補時代に「国民全員が先進国レベルのAIを無料で利用できるよう、『みんなのAIプロジェクト』を推進する」と述べたことがある。現在、政府は国家企画委員会などを通じて、小中高校の教育課程におけるAI教育の拡充を検討しているという。


チャン・ユンジョン記者 パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com