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「創造的な傑作」、「盤亀川の岩刻画」が韓国17件目の世界遺産に登録

「創造的な傑作」、「盤亀川の岩刻画」が韓国17件目の世界遺産に登録

Posted July. 14, 2025 08:25,   

Updated July. 14, 2025 08:25


10日、蔚山蔚州郡大谷里(ウルサン・ウルチュグン・テゴクリ)の「盤亀台(バングデ)の岩刻画」。午後4時頃、強い日差しが岩壁に傾くと、クジラ、カメ、トラ、シカなどの絵が姿を現し始めた。短くても3000年前、長ければ8000年前に先史時代の人々が刻んだ芸術作品。望遠鏡で見ると、弓を引く人や囲いの中の動物がまるで今にも動き出しそうだった。

「大小様々なクジラだけで57頭です。コククジラ、ザトウクジラなど種類まで判別できるほど正確に描かれています」

同日、現地を訪れた全虎兌(チョン・ホテ)蔚山(ウルサン)大学名誉教授(写真)は、30年以上にわたり盤亀台の岩刻画を研究してきた古代壁画の専門家。全氏によれば、高さ4.5メートル、幅8メートルの岩壁に刻まれた絵は最大で353点に及ぶという。

「体に銛が刺さったクジラやカヌー型の船も見えますか?生きるために危険を冒してクジラ漁に出かけた当時の生活の様子をそのまま表しています」

「盤亀川(バングチョン)の岩刻画(Petroglyphs along the Bangucheon Stream)」が12日(現地時間)、フランス・パリで開催された第47回世界遺産委員会でユネスコ世界遺産に登録された。盤亀川の岩刻画は「蔚州大谷里盤亀台岩刻画」と「蔚州川前里(チョンジョンリ)銘文と岩刻画」を含む単一の遺産だ。世界遺産委員会は「卓越した観察力と創造性に基づき、クジラ・クジラ漁という希少な主題を描いた傑作」であり、「数千年にわたり続いた岩刻画の伝統を証明する比類なき証拠」と評価した。

盤亀川の岩刻画にとっては、2010年に世界遺産暫定リストに登録されてから15年ぶりの快挙となった。当時は腰の高さだった付近のヤナギが今では数メートルの高さに茂っている。18年間解説員として活動しているキム氏は、「今年5月に世界遺産登録の勧告を受けてからは、週末には1日700人近くが押し寄せ、息つく暇もない」と笑った。解説員のファン氏も「世界遺産を巡る外国人観光客など、海外から来る人もかなり増えた」と語った。

盤亀台の岩刻画から約2キロ離れた場所には「川前里銘文と岩刻画」がある。車で10分、周遊道を歩くと1時間ほど。恐竜の足跡が刻まれた岩盤の近くにある高さ約2.7メートル、幅9.8メートルの岩には、幾何学模様や騎馬人物、つがいの動物などが600点以上びっしり描かれている。騎馬人物は4~6世紀の新羅(シンラ)で広がった騎馬文化と深く関係していると推定されている。

岩の下部に刻まれた新羅時代の銘文も史料的価値が高い。525年に法興王の弟・徙夫智葛文王と於史鄒女郞王の一行が「書石谷」という名前を付けたという記録が残っている。全氏は「新羅王族と花郎、僧侶らが王京の外縁にあるこの地を訪れ、文章を残したのは特別な霊的な力を願ったためかもしれない」と語った。

盤亀川の岩刻画が世界遺産に登録されたことで、このように精巧で美しい絵や風景をいかに保全するかが新たな課題となった。世界遺産委員会も登録を決定する際、「管理体制に地域共同体と住民の役割を公式化すること」を勧告した。

全氏は「人が少なく、アクセスが制限されている他の世界の岩刻画とは異なり、比較的アクセスが容易なため、何度も損傷を受けてきた」とし、「ノルウェー・アルタの岩絵の周辺のように、住民と協議体を結成して常時管理する方策を模索しなければならない」と強調した。

盤亀川の岩刻画が登録されたことで、韓国が保有するユネスコ世界遺産は計17件に増えた。1995年に「石窟庵・仏国寺」など3件が登録されたのを皮切りに、「朝鮮王陵」(2009年)、「加耶古墳群」(23年)を含む文化遺産15件、自然遺産2件がリスト入りしている。

李在明(イ・ジェミョン)大統領は、「大韓民国を越えて人類が共に守るべき遺産となったことを心から歓迎する」とし、「遺産の保存・管理水準を国際基準に合致させ、地域経済への貢献策も模索しなければならない」と述べた。


蔚山=イ・ジユン記者 leemail@donga.com