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米統合参謀本部議長「真の責任分担を」、韓国に中国牽制への参加迫る

米統合参謀本部議長「真の責任分担を」、韓国に中国牽制への参加迫る

Posted July. 12, 2025 08:26,   

Updated July. 12, 2025 08:26


米軍制服組トップのダン・ケイン統合参謀本部議長は11日、「北朝鮮と中国が前例のない軍備増強を進めている」とし、「より広い地域と全世界の安全保障を確保するための信頼構築と3ヵ国の協力が必要だ」と強調した。北朝鮮の核・ミサイル対応のための韓米日3ヵ国軍事協力が、中国の脅威への対応へと拡大されるべきだと示唆したのだ。

ケイン氏は11日、ソウル龍山区(ヨンサンク)の韓国軍合同参謀本部庁舎で開かれた「韓米日参謀総長等会議」(Tri-CHOD)の冒頭発言で、北朝鮮と中国の軍事力強化に言及し、「中国と北朝鮮は明確かつ確実に目標に向かって進んでいる」とし、「われわれはこれを肝に銘じなければならない」と述べた。ケイン氏は第2次トランプ政権の軍事戦略を統括している。2014年に始まった韓米日参謀総長等会議が韓国で開かれるのは初めて。

ケイン氏は初の韓米日参謀総長等会議に触れ、「当時はほぼ専ら北朝鮮の核とミサイルの脅威に限定されていた」と述べた。そして、「初会議では『われわれは共に将来の道を照らしている。それは能力構築から真の責任分担に至るまで、持続的かつ定期的な関与を通じてパートナーシップを発展させることができる道だ』と強調した」とし、「われわれは信じられないほど繊細な章へと進んでいる」と述べた。

北朝鮮の核脅威に集中していた韓米日安全保障協力が、中国の脅威対応などに変化する必要があるとの考えを表明したのだ。特に「責任分担」を強調しつつ、中国の軍事的拡張を牽制するための韓国の役割拡大を迂回的に求めたとの見方もある。

韓米日の制服組トップは、会議直後に発表した共同報道文で「韓米日安全保障協力が韓半島とインド太平洋地域の平和と繁栄を促進する上で重要な役割を果たした点を再確認した」とし、「域内の平和と安定に向けた3ヵ国間協力を深化させるための多様な方法について集中的に議論した」と明らかにした。


孫孝珠 hjson@donga.com