
イスラエルがイランの核施設を奇襲攻撃した翌日の14日(現地時間)、軍事施設とともに、世界最大規模のイランのガス田などエネルギー施設に対する空爆も強行した。イスラエルがイラン経済の核心であるエネルギーインフラを攻撃し、戦線を大きく拡大している。イランも報復の度合いを強めている。13日から15日にかけて弾道ミサイルを大量に発射し、イスラエルの軍施設、主要都市、エネルギー施設などを標的とした。両国の衝突が激化し、15日に予定されていた米国とイランの核協議は中止された。
イスラエル軍は15日の声明で、「イラン国防省本部、核施設と推定される防衛革新研究機構(SPND)の建物などを含む広範囲な一連の空爆を完了した」と明らかにした。また、前日にはイランの首都テヘランを集中的に攻撃し、相当な打撃を与えたとして「40時間で150ヵ所以上の目標を攻撃した」と発表した。イスラエルは特に同日の空爆の範囲をイラン国内のエネルギー施設へと拡大した。米CNNによると、世界最大規模のサウスパース天然ガス田とシャーラン石油貯蔵庫が標的になったという。イスラエル紙「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、サウスパース天然ガス田の一部で火災が発生し、1200立方メートルのガス生産が一時中断された。
イランも反撃の度合いを強めた。イラン革命防衛隊が13日夜、イスラエル空軍基地3ヵ所を攻撃したとイラン国営テレビが報じた。イスラエルの指揮統制センターと電子戦センターがあるネバティム空軍基地やオブダ空軍基地が攻撃対象となった。イスラエルがイランのエネルギー施設を攻撃した翌日の15日午前には、「シオニスト政権(イスラエル)の犯罪と侵略への対応として、ドローンとミサイルで戦闘機燃料生産施設、エネルギー供給センターを攻撃した」と明らかにした。両国がエネルギー施設にまで戦線を拡大したことから、ドイツのエネルギー専門家アブドラ・ババカニ氏は米紙ニューヨーク・タイムズに、「非常に危険で破壊的な戦争の第2段階に突入した」と述べた。
趙은아 achim@donga.com






