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金正恩氏「現代戦に適した新型砲弾の生産を増やせ」

金正恩氏「現代戦に適した新型砲弾の生産を増やせ」

Posted June. 16, 2025 10:08,   

Updated June. 16, 2025 10:08


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が最近、軍需工場を訪れ、現代戦の要求に応じた新型砲弾の生産を増やすよう指示した。工場訪問に外交の実力者である崔善姫(チェ・ソニ)外相が異例にも同行したことから、正恩氏がロシアへの輸出用砲弾を点検したとの分析も出ている。

北朝鮮の官営メディアである朝鮮中央通信は、正恩氏が13日、重要軍需工業企業所を視察した後、「生産能力を拡大・補強し、工程配置をより合理的に行い、生産の無人化レベルを高めなければならない」と述べたと報じた。正恩氏が砲弾の前で手振りをしながら指示を出している写真も公開された。

今回の軍需工場訪問には、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金徳訓(キム・ドククン)、李熙用(リ・ヒヨン)をはじめとする労働党の高官や努光鉄(ノ・グァンチョル)国防相などの軍関係者のほか、北朝鮮の軍需対外貿易を統括する高炳賢(コ・ビョンヒョン)第2経済委員長と崔氏も同行した。

慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は、「ロシアとの軍事協力を意識したもの」とし、「軍需工業が北朝鮮の軍事と経済、外交を網羅する国家の優先順位だということ」と指摘した。

正恩氏の後継者とされる娘のジュエ氏も同日、軍需工場訪問に同行した。ジュエ氏は前日の12日にも、羅津(ナジン)造船所で行われた新型5千トン級駆逐艦「姜健(カンゴン)」の進水式に出席した。先月21日、清津(チョンジン)港で進水式の途中に座礁した駆逐艦が修理を終え、再び進水式を行ったのだ。

特に姜健の進水式現場で、海軍兵の敬礼を受ける際にジュエ氏が正恩氏より一段高い位置に立っている写真が公開され、注目を集めた。一部では、「後継構図を確固たるものにしようとしている」との解釈や、「ジュエ氏は未来世代を象徴するマスコットであり、未来世代のために先端兵器の開発が必要であるという北朝鮮の宣伝扇動」という分析も出ている。


コ・ドイェ記者 yea@donga.com