
「疲れとときめき、心配と興奮などすべての感情が入り混じった気分でした。10年間の長いマラソンのような旅路を満足に終えられて嬉しいです」
8日(現地時間)、米ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開かれた第78回トニー賞の授賞式で、作品賞など6冠に輝いた韓国創作ミュージカル「メイビー、ハッピーエンディング」の作家、パク・チョンヒュさん(42)は当時の舞台に上がった気持ちをこのように表現した。
パクさんは13日、韓国メディアとの書面でのインタビューで「授賞式が、作品賞の発表まで7時間もかかり、本当に疲れた」としたうえで、「賞を受けたからといって、創作者としての人生が変わることはない」と淡々と感想を語った。
パクさん自身も「こんなものがあることを初めて知った」と言った米国の「アワードシーズン(Award Season)」の間、「メイビー、ハッピーエンディング」はずっと花道だった。ニューヨークのドラマ批評家協会とドラマリーグアワード、ドラマデスクアワードで相次いで賞を受賞し、結局「公演界のオスカー」と言われるトニー賞で今年の最多受賞作となった。
そのようなパクさんにとって「メイビー、ハッピーエンディング」は、「アロンソンと共に作った初めてのオリジナルストーリーということに意味がある」と話した。2016年12月、ソウル大学路(テハンノ)で初演されたミュージカルは、米作曲家のウィル・アロンソンさん(44)と彼の共同作。パクさんは、「特別に愛された理由はよく分からない」としながらも、「劇を書き始めた2014年から、昨年ブロードウェイでの開幕まで引き続き手を加え、完成度を高めようと努力したためではないか」と話した。
「ウィル・ヒュのコンビ」という愛称で呼ばれるアロンソンさんについては、「協業者である前に、17年にわたる非常に近い友人だ」と定義した。2008年、ニューヨーク大学で会った二人は、「バンジージャンプをする」(12年)、「イル・テノーレ」(23年)、「ゴーストベーカリー」(2024年)などを地道に発表してきた。
「世の中を眺める価値観や情緒に似ている面が多いです。お互いの芸術観に対する尊敬の念もあります。そのような信頼をもとに、『私がすべきこと』と『君がすべきこと』を区別せず、常に有機的に作業してきました」
二人の芸術家は、これまで様々な時間帯の韓国をミュージカルの素材にしてきた。「メイビー、ハッピーエンディング」が21世紀後半なら、「イル・テノーレ」は1930年代の日本による植民地時代を扱っている。パクさんは、「韓国の観客には馴染み深く妙に見慣れない質感の世の中を、海外の観客には見慣れないが妙に共感できる世の中を披露したかった」と話した。
「いつの間にか、ソウルとニューヨークで過ごした時間が50対50に近づいています。二つの文化と言語を行き来する創作者として、少しは違う観点から、多くの方々から共感を引き出す物語を作りたいです」
「メイビー、ハッピーエンディング」は10月、韓国でも6回目のシーズンの公演が行われる。パクさんは、「劇場がもう少し大きいところに変わり、視覚的要素に必要な変化がある予定だ」と話した。
「2015年のトライアウト(試験)の公演から10周年を迎えました。今回の公演が、私とアロンソンはもちろん、『メイビー、ハッピーエンディング』の旅路を共にしてくれたすべての方々に幸せな公演になるよう努力します。物語と音楽を聞かせたいという衝動と意志が続く限り、地道で慎重に作業を続けていきます」
サ・ジウォン記者 4g1@donga.com






