Go to contents

ディオールやティファニーに続いてカルティも個人情報流出

ディオールやティファニーに続いてカルティも個人情報流出

Posted June. 04, 2025 09:12,   

Updated June. 04, 2025 09:12


ディオールとティファニーに続き、フランスのブランド「カルティエ」からも顧客の個人情報が流出した。ブランド品メーカーの繰り返される個人情報流出事故の原因として、ずさんなセキュリティ管理と不十分な情報保護認識が指摘されている。

3日、ブランド品業界によると、カルティエは一部の顧客に対し「権限のない第3者が、カルティエシステムに一時的に無断でアプローチし、一部顧客の情報を取得する問題が発生した」という内容の電子メールを送った。流出した個人情報には、名前や電子メール、国家などが含まれている。カルティエは、「暗証番号やクレジットカード情報、銀行情報はいかなる影響も受けなかった」と説明した。

これに先立って、先月13日、ディオールも名前や携帯電話番号、電子メール、販売データなどの顧客情報が流出したと明らかにした経緯がある。同月26日は、ティファニーが一部の顧客に対し、個人情報流出事故が発生したという内容のメールを送ったことが確認された。個人情報保護委員会は今月1日、両社を対象に個人情報流出事故に対する調査に着手している。

専門家たちは、海外のブランド品メーカーの脆弱なセキュリティ体系と情報保護に対する不足した認識が、繰り返される流出事故の原因だと指摘する。高麗(コリョ)大学情報保護大学院のイム・ジョンイン教授は、「ヨーロッパに本社を構えているブランドメーカーは、その大半が独自の情報通信サービスの提供者ではなく、顧客情報を単に収集して利用する業者等であるためにセキュリティ管理が相対的に緩くならざるを得ない」と話した。セキュリティ事故が続く中、ブランド品メーカーは毎年値上げを続けている。カルティエは、今年に入ってから2月と5月の2回にわたって価格をそれぞれ6%ほど引き上げ、ティファニーも2月に一部製品の価格を5%引き上げたのに続き、同日、追加引き上げを予告した。


キム・ダヨン記者 damong@donga.com